コヒーレンス
【英】coherence
コヒーレンスとは、光波長の干渉のしやすさを示す度合いのことである。
同じ光源から発してそれぞれ別の経路をたどった光は、わずかながら時間差をもって同一個所に到達する。このふたつの光が合成されるとき、波長の位相によって干渉が起こる。波長の揃う・揃わないによって、光の強度を強めあったり、あるいは弱めあったりする効果を生む。
コヒーレンスの発生のしやすさは光波長の位相の揃い方によって左右される。自然光の場合は、光の発せされる初期位置の位相が不規則であるため、コヒーレンスは生じにくい。逆にレーザー光線などは、人工的にコヒーレンスを生じやすくさせて光を増幅する仕組みを採用している。
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