ゼリーの箱、パン、盆、グラスとワインクーラーのある静物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/05 17:03 UTC 版)
| スペイン語: Bodegón con caja de jalea, rosca de pan, salva con vaso y enfriador 英語: Still Life with Box of Jelly, Bread, a Salver with Glass and Cooler |
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| 作者 | ルイス・メレンデス |
|---|---|
| 製作年 | 1770年 |
| 種類 | キャンバスに油彩 |
| 寸法 | 49.5 cm × 37 cm (19.5 in × 15 in) |
| 所蔵 | プラド美術館、マドリード |
『ゼリーの箱、パン、盆、グラスとワインクーラーのある静物』(ゼリーのはこ、パン、ぼん、グラスとワインクーラーのあるせいぶつ、西: Bodegón con caja de jalea, rosca de pan, salva con vaso y enfriador, 英: Still Life with Box of Jelly, Bread, a Salver with Glass and Cooler)は、18世紀スペインの静物画家ルイス・メレンデスが1770年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。アランフエス王宮にあったスペイン王室のコレクションに由来し、現在、マドリードのプラド美術館に所蔵されている[1][2]。
作品
本作は、カルロス4世が皇太子時代に自然史展示室を装飾するためにメレンデスに委嘱した44点の静物画 (ほとんどがプラド美術館蔵) のうちの1点である[2]。メレンデスは、彼の一連の静物画を「スペインの風土から産出される各食物の図」と定義したが、これらの静物画は自然史の史料というよりは画家の観察力と技巧を示しており、確立されたスペイン静物画の伝統を反映している[2]。実際、メレンデスは簡素な構図と自然主義の厳格な様式を駆使しており、フアン・サンチェス・コターンやフランシスコ・デ・スルバランらの後継者と考えられている[2]。
メレンデスの作品は身近で日常的な事物に対する関心によって特徴づけられ、それらは鑑賞者との接触を求めるかのように前景に置かれている[1]。しかし、本作には日常的というよりは優雅で装飾的な銀の盆が描かれ、ほぼ間違いなくラ・グランハ宮殿にあった王立クリスタル工場製のクリスタルグラスが盆の上に載っている。グラスの表面は、慎重に計算されたハイライトにより輝いている。その横には銀のフォークと、盆と同様に周囲が盛り上げられた形状の皿がある。皿の上にはゼリーの入った開封済の箱があり、ゼリーの表面は、皺くちゃのナプキンの上に置かれたパンを映し出している。画面の構図は、大きなコルクでできたワインクーラーで完結している。ワインクーラーからは細長い首のボトルが出ており、光を反射しているそれは、巻かれている糸で巧みに輪郭が与えられている[1]。
1770年の制作年が記されている本作は、年記が記されていないほかの作品の制作年度を決定するための参照となるものである。独特の構図の優雅さで際立つ本作は1760年代に描かれた作品と異なるだけでなく、洗練された事物とその組み合わせにより、ほかの作品全般と比べても、とりわけ見事なものとなっている[1]。
脚注
参考文献
- 国立プラド美術館『プラド美術館ガイドブック』国立プラド美術館、2009年。ISBN 978-84-8480-189-4。
外部リンク
- ゼリーの箱、パン、盆、グラスとワインクーラーのある静物のページへのリンク