マルチビーム音響測深
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マルチビーム音響測深 (マルチビームおんきょうそくしん、英語: Multibeam echo sounding) またはマルチビーム深浅測量は、扇状の音波で3次元的に海底や湖底を音響測深する技術。扇状に発振した音波を使用するスワス(swathまたはswathe、帯の意)測深のひとつであり、[1]、この機能を持つアクティブ・ソナーをマルチビーム音響測深機(MBES)と称する[2][3]。
注釈
- ^ スポット状のペンシルビームを用いる場合、送・受ビームが揺れによってずれてしまい、エコーを捉えることが難しくなる恐れがあるため、高精度の姿勢安定装置(スタビライザ)などの工夫が必要となる[3]。
- ^ 現SeaBeam Instruments、L3ハリス・テクノロジーズ傘下
- ^ 鉛の錘をつけた紐、海などに投入して水深を測る
- ^ 後続機種として、1980年代後半にシービーム2000やシービーム2112が開発されると、シービーム・クラシックと称されるようになった。
- ^ 同船の搭載機は座礁により損傷したために1991年にコングスベルグ・マリタイム製のEM120に換装されている。
- ^ 現コングスベルグ・マリタイム
- ^ 現アトラス・エレクトロニーク
出典
- ^ a b c d e 国土交通省港湾局 2020.
- ^ 浅田 1997.
- ^ a b c d e f g h i j k 海洋音響学会 2004, pp. 159–171.
- ^ “高分解能フォーキャストマルチビーム測深機Sonic2024” (PDF). 沿岸海洋調査株式会社. p. 2. 2020年9月24日閲覧。
- ^ a b c “マルチビーム測深機”. 株式会社東陽テクニカ. 2020年9月24日閲覧。
- ^ 大場 2018.
- ^ Albert E. Theberge. “[A Note on Fifty Years of Multi-beam A Note on Fifty Years of Multi-beam]”. 2020年9月25日閲覧。
- ^ “マルチビーム深浅測量”. 沿岸海洋調査株式会社. 2020年9月24日閲覧。
- ^ a b c d Theberge 2013.
- ^ U.S. Naval Research Laboratory/Marine Physics Branch (Code 7420). “GOMaP GLOBAL OCEAN MAPPING PROJECT”. U.S. Naval Research Laboratory. 2014年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月30日閲覧。
- ^ “Multibeam SonarTheory of Operation”. L-3 Communications SeaBeam Instruments. p. 7. 2020年9月25日閲覧。
- ^ a b Wells & Grant 2003.
- ^ 小田 et al. 2002.
- ^ 春日 et al. 2010.
- ^ “MB2/MB1”. 株式会社ハイドロシステム開発. 2020年9月24日閲覧。
- 1 マルチビーム音響測深とは
- 2 マルチビーム音響測深の概要
- 3 脚注
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