インターナリンとは? わかりやすく解説

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インターナリン

(internal in から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/21 07:16 UTC 版)

インターナリン(Internalin)とは、リステリア・モノサイトゲネスの細胞表面から発見された表面タンパク質である。InlAとInlBの2種類が存在する。InlAおよびInlBは、それぞれカドヘリン膜貫通タンパク質およびMet受容体を経由して哺乳類細胞に侵入する細菌に利用される。インターナリンの正確な役割は正確には明らかになっていない。ただ培養細胞では、InlAはListeria属細菌がヒト上皮細胞に容易に侵入するのに必要であり、InlBは他の細胞(肝細胞線維芽細胞類上皮細胞など)への侵入に必要であることは分かっている[1]。多くのグラム陽性細菌において、インターナリンは、病原菌が宿主のオートファジーを回避するための受容体認識に関わる[2]


  1. ^ Lecuit M, Ohayon H, Braun L, Mengaud J, Cossart P (1997). “Internalin of Listeria monocytogenes with an intact leucine-rich repeat region is sufficient to promote internalization”. Infect. Immun. 65 (12): 5309–19. PMC: 175764. PMID 9393831. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC175764/. 
  2. ^ Neves D, Job V, Dortet L, Cossart P, Dessen A (2013 Nov 15). “Structure of Internalin InlK from the Human Pathogen Listeria monocytogenes”. Journal of molecular biology 425 (22): 4520-4529. doi:10.1016/j.jmb.2013.08.010. PMID 23958637. 
  3. ^ Babinet, Charles, et al (2008). “Conjugated action of two species-specific invasion proteins for fetoplacental listeriosis”. Nature 455 (7216): 1114-1118. doi:10.1038/nature07303. PMID 18806773. 


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