cock robinとは? わかりやすく解説

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クックロビン

(cock robin から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 23:20 UTC 版)

クックロビンあるいはコックロビン[1][2]とは、イギリスを中心とした英語圏の童謡であるマザー・グースの1篇である。原題は'Who Killed Cock Robin'といい、日本語訳として「駒鳥のお葬式」や「誰が駒鳥殺したの」などと呼ばれることもある。駒鳥の死から葬送までを語る内容で、マザー・グースとしては比較的長大[3]な14連で構成される作品である。


  1. ^ 「Cock Robin」はその発音記号から「コックロビン」と表記されるべきもので、「クックロビン」と表記するのは本来誤りである。[要出典]
  2. ^ 「Cock Robin」が「クックロビン」として一般化したのは、萩尾望都が「Cock Robin」を「Cook Robin」と見誤って「クック・ロビン」とカナ表記し(『別冊少女コミック』1973年6月号掲載の「小鳥の巣」第3話で、主人公のエドガーが「だれが殺した? クック・ロビン……」と歌っているページの欄外に「クック・ロビン (Cook Robin) …駒鳥のオス」と記されている)、それがのちに『パタリロ!』(魔夜峰央著)の「クックロビン音頭」に引用されて広まったためであると、『ふしぎの国の『ポーの一族』』(いとうまさひろ著 新風舎文庫 2007年 ISBN 9784289503544)に指摘されている。
  3. ^ 藤野、18頁。
  4. ^ Lack, David (1953): The Life of the Robin. Penguin Books.
  5. ^ 鳥山淳子著『もっと知りたいマザーグース』(スクリーンプレイ、2002年)、「Who killed Cock Robin?」参照。
  6. ^ a b c d オーピー、130頁。
  7. ^ "Famous Quotes"
  8. ^ ここでの日本語訳は、北原白秋『まざあ・ぐうす』、藤野紀男『図説 マザーグース』等を参考に、記事作成者が行ったものである。細部の解釈については、諸般の訳本を参照されたい。
  9. ^ a b 平野敬一著『マザー・グースの唄 イギリスの伝承童謡』(中公新書、1972年)には、「雄牛」bullではなく鳥の「ウソ」bullfinchであろうと言われている、と記されている。
  10. ^ a b ニコラ・ベーリー絵、由良君美訳『マザーグースのうたがきこえる』(中公新書、1972年)には、〈雄牛 the Bull〉ではなく赤い鳥の挿絵が描かれていることから、訳もそれに合わせて〈あかうそ Bullfinch〉の俗語として訳しておきました、と記されている。
  11. ^ 山口、34-35頁。
  12. ^ ハリントン・ヘクストは、『赤毛のレドメイン家』『闇からの声』などの作者イーデン・フィルポッツの別名義。
  13. ^ 井田、77頁。
  14. ^ 『まざあ・ぐうす 英国童謡集』 アルス、1921年。
  15. ^ 『英国童謡集』 研究社、1929年。
  16. ^ 『マザー・グースの唄 イギリスの伝承童謡中央公論社、1972年。
  17. ^ 『マザー・グースのうた』 草思社、1975年。
  18. ^ 『マザー・グース』 新書館、1984年。
  19. ^ 藤野紀男・夏目康子 『マザーグース・コレクション100』 ミネルヴァ書房、2004年。
  20. ^ 『白馬山荘殺人事件』には、この唄のほかに9つのマザー・グースが謎解きに用いられている。
  21. ^ 『パタリロ!』原作中(白泉社花とゆめコミックス」第5巻)で「クックロビン音頭」を初披露した際に「小鳥の巣」のキャラクターの名前が出ており、また第6巻に収録されたエピソードで披露の際にも「すばらしい。小鳥の巣以来の感激だ。」という台詞があり、より直接的には前述の「小鳥の巣」のパロディと取れる。
  22. ^ このクックロビン音頭は、当該作品が『ぼくパタリロ!』の題名で1982年にアニメ化された際にエンディングテーマとして採用された。歌をスラップスティックが担当し、「誰が殺したクック・ロビン」の歌い出しで、放送当時の流行歌となった。また、同じく1982年にキングレコードから発売された同作のイメージアルバム『パタリロ! オリジナルアルバム』には、アニメ版のエンディングテーマとは別の曲「正調クック=ロビン音頭」が収録されている。
  23. ^ このクック・ロビンも、主人公の姉の1人がロビン・ザンダーのことを「萩尾望都のマンガに出てくるようなタイプ」と評していることから、「小鳥の巣」からの引用であると『ふしぎの国の『ポーの一族』』(いとうまさひろ著 新風舎文庫 2007年)に指摘されている。


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