USS Long Island (CVE-1)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > USS Long Island (CVE-1)の意味・解説 

ロング・アイランド (護衛空母)

(USS Long Island (CVE-1) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/04 08:42 UTC 版)

ロング・アイランド (英語: USS Long Island, AVG-1/ACV-1/CVE-1) は、アメリカ海軍太平洋戦争で運用した航空母艦[1]。貨物船として就役した時の船名はモーマックメイル (英語: Mormac mail) [注 1][3]第二次世界大戦勃発後、民間船を航空母艦に改造した軍艦で、補助空母(護送空母、護衛空母)に類別される[4][注 2][注 3]


  1. ^ 日本語モアマックメイルと表記する二次資料もある[2]
  2. ^ 補助空母[5] 補助空母はいわゆる護送用空母で、アメリカ當局の發表によると、一九四四年初頭には就役中のもの總數五十隻に達したといはれる。一九四一年三月に速力十六ノツト乃至十八ノツトの八千トン級貨物船を試驗的に改装してみた結果、約二ヶ月後に戰闘機母艦の完成に成功したのがはじまりで、その後、これと類似の貨物船約卅十數隻を續々改装し、一九四三年はじめには前海軍長官ノツクスの言明によると、この種の空母は十數隻就役し、更に十二隻を改装乃至建造中であつた。(以下略)
  3. ^ いわゆる「赤ちゃん空母/ベイビー・フラットトップ baby flattops」である[6]
  4. ^ 初代の「ロング・アイランド」は、第一次世界大戦期にアメリカ海軍が運用したトロール船であった。
  5. ^ 「オーダーシティ」の前身はドイツ貨客船「ハノーヴァー」であり[21][22]、1940年(昭和15年)3月にイギリス海軍によって拿捕されて「シンドバッド」と改名されていた。「オーダーシティ」は何度か船団護衛任務に従事したが[23]、1941年(昭和16年)12月21日にドイツ潜水艦U-751の雷撃で撃沈された[24]
  6. ^ 8月30日、ロバート・E・ゲイラー少佐が率いる第224海兵戦闘飛行隊と、第231海兵偵察爆壁飛行隊のSBD 16機がヘンダーソン基地に到着した[62][63]。以後、増援航空機輸送や、航空母艦からの派遣航空隊によって、「カクタス空軍」は強化された[64]

脚注

  1. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, pp. 135a-136「ロング・アイランド」
  2. ^ 世界の艦船、航空母艦全史 2008, p. 77アメリカ/ロング・アイランド LONG ISLAND
  3. ^ a b 大内、護衛空母入門 2005, p. 31.
  4. ^ マッキンタイヤー、空母 1985, pp. 151a-155船団護衛に改造空母が活躍
  5. ^ 細川、米海軍 1944, p. 58a(原本94頁)
  6. ^ 第二次大戦のSBD部隊と戦歴 2003, p. 45.
  7. ^ 大内、護衛空母入門 2005, pp. 223a-226太平洋の戦い
  8. ^ a b c d e f g 歴群53、アメリカの空母 2006, p. 136.
  9. ^ a b 大内、護衛空母入門 2005, p. 223b.
  10. ^ a b 戦史叢書49 1971, pp. 547–548連合軍の作戦
  11. ^ ソロモン海戦(歴群05) 1994, pp. 17–18昭和17年8月20日、ガ島飛行場に海兵隊機進出
  12. ^ a b ワイルドキャットエース 2001, p. 19「カクタス空軍」での戦闘 Cactus Air Force
  13. ^ a b ニミッツ 1962, pp. 118–119小休止
  14. ^ 世界の艦船、航空母艦全史 2008, p. 18イギリス/アーガス ARGUS
  15. ^ マッキンタイヤー、空母 1985, pp. 28–29米国にも空母登場
  16. ^ 細川、米海軍 1944, p. 53(原本85頁)
  17. ^ 大内、護衛空母入門 2005, pp. 51–87護衛空母の構造と装備(アメリカの場合)
  18. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, pp. 83–84「ジュピター」改造の初の米空母「ラングレー」
  19. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, p. 135b補給部隊用随伴の商船改造空母
  20. ^ 大内、護衛空母入門 2005, p. 30.
  21. ^ ワイルドキャットエース 2001, p. 87.
  22. ^ 世界の艦船、航空母艦全史 2008, p. 62イギリス/オーダーシティ AUDACITY
  23. ^ マッキンタイヤー、空母 1985, p. 151b.
  24. ^ 大内、護衛空母入門 2005, p. 194.
  25. ^ a b c 大内、護衛空母入門 2005, p. 25.
  26. ^ a b c d e 歴群53、アメリカの空母 2006, p. 135c.
  27. ^ マッキンタイヤー、空母 1985, p. 152.
  28. ^ 大内、護衛空母入門 2005, p. 39.
  29. ^ 世界の艦船、航空母艦全史 2008, p. 63イギリス/アーチャー級 ARCHER CLASS
  30. ^ マッキンタイヤー、空母 1985, p. 153.
  31. ^ 細川、米海軍 1944, p. 58b(原本95頁)ロングアイルランド型
  32. ^ 大内、護衛空母入門 2005, p. 64.
  33. ^ 大内、護衛空母入門 2005, p. 65.
  34. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, pp. 159–160カタパルト(射出機)/●HII型
  35. ^ 大内、護衛空母入門 2005, p. 67.
  36. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, p. 163●水上砲戦用の砲装
  37. ^ a b 大内、護衛空母入門 2005, p. 211.
  38. ^ 世界の艦船、航空母艦全史 2008, p. 84アメリカ/チャージャー CHARGER
  39. ^ a b 大内、護衛空母入門 2005, p. 224.
  40. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, p. 98.
  41. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, p. 110.
  42. ^ 大内、護衛空母入門 2005, p. 225.
  43. ^ a b
  44. ^ ソロモン海戦(歴群05) 1994, pp. 98a-99(Facts File3)カクタス空軍
  45. ^ ソロモン海戦(歴群05) 1994, pp. 74–75(Facts File2)ウォッチタワー作戦
  46. ^ 第二次大戦のSBD部隊と戦歴 2003, pp. 43–44.
  47. ^ ニミッツ 1962, pp. 111–112.
  48. ^ サボ島沖海戦 1998, pp. 108–113.
  49. ^ ソロモン海戦(歴群05) 1994, pp. 77–78避退した米機動部隊
  50. ^ a b ソロモン海戦(歴群05) 1994, pp. 98b-99.
  51. ^ a b 日本空母戦史 1977, p. 318.
  52. ^
  53. ^ 戦史叢書49 1971, pp. 537–540敵機動部隊の発見と敵機のガダルカナル島進出
  54. ^ a b 戦史叢書49 1971, p. 538.
  55. ^ 戦史叢書49 1971, p. 539.
  56. ^ 第二次大戦のSBD部隊と戦歴 2003, pp. 44–47リチャード・マングラム中佐の活躍 Mangrum at Guadalcanal
  57. ^ 第二次大戦のSBD部隊と戦歴 2003, pp. 26, 102(SBD-1、白の232-MB-2)第232海兵偵察爆撃飛行隊)
  58. ^ ソロモン海戦(歴群05) 1994, pp. 101–102一木支隊先遣隊の壊滅
  59. ^ 戦史叢書49 1971, pp. 535–537一木先遣隊の戦闘
  60. ^ ニミッツ 1962, pp. 119–122八月の攻撃
  61. ^
  62. ^ ワイルドキャットエース 2001, pp. 21–23カクタス(さぼてん)空軍の海兵隊エース
  63. ^ 第二次大戦のSBD部隊と戦歴 2003, p. 53aガダルカナルの海兵飛行隊
  64. ^ 第二次大戦のSBD部隊と戦歴 2003, pp. 52–53「フライト300」とその他の飛行隊の活躍 Flight 300 and Friends


「ロング・アイランド (護衛空母)」の続きの解説一覧

「USS Long Island (CVE-1)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「USS Long Island (CVE-1)」の関連用語

USS Long Island (CVE-1)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



USS Long Island (CVE-1)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロング・アイランド (護衛空母) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS