SIG SAUER P365
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/01 14:48 UTC 版)
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左側面の画像、弾倉は10発用
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概要 | |
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種類 | 自動拳銃 |
製造国 | ![]() |
設計・製造 | SIG SAUER社 |
性能 | |
口径 | 9mm |
銃身長 | 3.1インチ(78mm) |
使用弾薬 | 9mmパラベラム弾 |
装弾数 | 10+1発/12+1発 |
作動方式 | ショートリコイル・ティルトバレル式 シングルアクション |
全長 | 5.8インチ(147mm) |
重量 | 17.8 オンス(500g) |
SIG SAUER P365とは、SIG・ザウエル&ゾーン社のアメリカ合衆国現地法人SIG SAUER社が設計した自動拳銃である。
概要
2017年に発表された個人の護身用や警察など法執行機関のコンシールド(秘匿携行)向けの小型(マイクロコンパクト)自動拳銃である。
撃針はストライカー式、ポリマー製フレーム、スライドはステンレススチールを使用してナイトロン (Nitron) と呼ばれるPVD(物理蒸着法)のコーティングがされている。照門と照星には緑色のトリチウムを使用している。弾薬は強装弾の+P弾も使用できる。
マガジンは10発入りとフィンガーレスト付き12発入りの2種類がある。このマガジンは、上部2発は単列で3発目以後は複列になっている[1]。
2018年1月から販売が始まったが、スライドの閉鎖不良、銃身外面の偏磨耗を指摘するインターネットのレビューがあり[2]、スライドの閉鎖不良には新しいスプリングへの交換、銃身外面の偏磨耗はリリーフカットの追加の対策がとられた。また、照門と照星もSIGLITEからX-RAY3DAY/NIGHTへ変更された[3]。
2019年1月8日、全米ライフル協会 (NRA) のShooting Illustrated Magazineで、2019 Handgun of the Yearのゴールデンブルズアイを受賞している[4]。また、同年にはスライドと銃身長が延長された'XL'、マニュアルセイフティ付きの'MS'と携帯性重視の'SAS'が追加された[5]。
派生型
- P365 XL
- スライドと銃身長が延長された型で銃身長3.7インチ(94mm)、全長6.6インチ(168mm)、装弾数は12+1発と15+1発(9mmパラベラム弾)、重量20.7オンス(588g)。
- P365 MS
- マニュアルセイフティ付き。
- P365 SAS
- 携帯性重視のためにフロントサイトが廃止され、リアサイトがメプロライト社製プルズアイに変更されている。またテイクダウンレバーとスライドキャッチが側面から突出しないようになっている。SASは「SIG Anti Snag」の頭文字。
- P365-380
- 2022年2月に発表された.380ACP弾使用型。銃身長3.1インチ(79mm)、全長5.8インチ(150mm)、装弾数は10+1発、重量15.7オンス(450g)。
- P365-XMACRO
- 2022年にXMACROというブランド名で発表された装弾数が増やされた型。銃身長3.1インチ(79mm)、全長6.6インチ(168mm)、装弾数は17+1発、21.5オンス (610g)。
- P365-AXG
- 2023年10月にレギオンのブランド名で発表された派生型。グレー仕上げ、パネル付きグリップモジュール、標準装着されたマグウェルが特徴。 またスライド上に脱着可能なドットサイト用プレートを備えており、3つの17発マガジン(合法的な場合)も付属する[6]。
脚注
- ^ 『月刊「GUN」』2018年7月、60頁。
- ^ 『月刊「GUN」』2018年7月、58頁。
- ^ 『月刊「GUN」』2018年7月、59頁。
- ^ “2019 Handgun of the Year: SIG Sauer P365”. Shooting Illustrated Magazine. 2019年11月30日閲覧。
- ^ 『月刊「GUN」』2019年12月、110頁。
- ^ “Sig Sauer P365 AXG Legion Announced” 2025年2月7日閲覧。
参考文献
- 月刊「GUN」 2018年7月号
関連項目
外部リンク
- SIG_SAUER_P365のページへのリンク