Quarter Inch Cartridgeとは? わかりやすく解説

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Quarter Inch Cartridge

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/09 09:24 UTC 版)

QIC: 左 400MB、 右 120MB.

Quarter Inch Cartridge(1/4インチ・カートリッジ、QIC)は、1970年代から現代(英語版によれば2016年)まで使われているコンピュータ用の磁気テープ規格である。

概要

3M Data Cartridge (DC)

初期のQICテープドライブは内部の2つのリールがベルトでドライブされるデータカートリッジ (DC) である。大きさは5.875x3.875インチで金属の土台をもつ。ベルトは一部露出しているプーリー (滑車) でドライブされ、リールの軸は外部に出ていない。テープにテンションを掛けることなく一定速度で送ることができる。3Mにより1972年に開発され、その後さまざまな形式の QIC DCが開発された。

QIC内部、上部の黒と左右下部の白プーリーのベルトでリールに回転を与える。外からの動力は黒プーリーに加えられる。
  • QIC-11: 4トラック、容量20MB (DC300XLカートリッジ、長さ450ft)[1]
  • QIC-24: 9トラック、容量45MBまたは60MB (DC600Aカートリッジ、長さ450ftないしは600ft)[2]
  • QIC-120: 15トラック、容量125MB (DC6150カートリッジ)[3]
  • QIC-150: 18トラック、容量150MB (DC6150カートリッジ)[4]
  • QIC-525: 26トラック、容量525MB (DC6525カートリッジ、長さ1000ft)[5]
  • QIC-1350: 30トラック、容量1.35GB (DC9135カートリッジ)[6]
  • QIC-1350: 容量1.6GB (MAGNUS1.6カートリッジ、長さ950ft)[7]
  • QIC-2GB: 容量2GB (MAGNUS2.0カートリッジ、長さ950ft)[7]
  • QIC-2100: 容量2.1GB (MAGNUS2.1カートリッジ、長さ950ft)[7]


他のQIC DCの規格としてはQIC-02やQIC-36というドライブ接続用のインターフェイス標準があったが、後にQIC DCではSCSIが標準として使われるようになった[3][8]

QIC Mini Cartridge (MC)

その後より小さいミニカートリッジ (MC) が開発された。サイズは2.375×3.125インチの大きさで3.5インチベイに収まるサイズである。QIC-40およびQIC-80フォーマットはそれぞれ40 MB、80 MBを記録でき、フロッピーディスクと同じインターフェイスを利用して[9]MFMもしくはRLLエンコードに対応した[10]

  • QIC-40: 20トラック
      • 容量 40 MB (DC2000ミニカートリッジ、長さ205 ft)[11]
      • 容量 60 MB (DC2000XLミニカートリッジ、長さ307.5 ft)[11]
  • QIC-80: 28トラック
      • 容量 80 MB (DC2080ミニカートリッジ、長さ205 ft)[12]
      • 容量 120 MB (DC2120ミニカートリッジ、長さ307.5ft)[11]
  • Irwin80: RHOMAT(ローマット)フォーマット[7]
      • 容量80 MB (DC2080ミニカートリッジ、長さ205ft)[7]
      • 容量12 0MB (DC2120ミニカートリッジ、長さ307.5ft)[7]

出典

  1. ^ “New on the Market: TG-4020 and TG-4045”. PC Magazine: 560. (July 1983). 
  2. ^ James Winsor (2003). Solaris Operating Environment System Administrator's Guide. p. 245. ISBN 0131014013 
  3. ^ a b M. David Stone (October 16, 1990). “Backing Up: Guide to Media Choices”. PC Magazine: 283. 
  4. ^ M. David Stone (October 16, 1990). “QIC 150 Tape Drives: The Rising Star for Backup”. PC Magazine: 270. 
  5. ^ J.K. Petersen (2002). The Telecommunications Illustrated Dictionary (2 ed.). CRC Press. p. 768 
  6. ^ Oliver Rist (April 14, 1992). “Backup Alternatives: What's Out There”. PC Magazine: 196. 
  7. ^ a b c d e f インターフェース 1993, p. 228-231.
  8. ^ John Black, ed (1992). The System Engineers Handbook (1 ed.). p. 324. ISBN 0121028208 
  9. ^ Catherine D. Miller (August 1989). “Beyond Floppy Disks: A Look at Backup Alternatives”. PC Magazine. 
  10. ^ Scott Mueller (2003). Upgrading and Repairing PCs (14 ed.). Que. p. 698 
  11. ^ a b c “Everex Systems Excel 60F”. InfoWorld: 58, 62. (July 23, 1990). 
  12. ^ Andrei Khurshudov (2001). The Essential Guide to Computer Data Storage: From Floppy to DVD. Prentice Hall. p. 140. ISBN 0130927392 

参考文献

  • 『インターフェース』CQ出版社、1993年12月1日。 

関連項目



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