P64 (拳銃)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 17:49 UTC 版)
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P64
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概要 | |
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種類 | 自動式拳銃 |
製造国 | ![]() |
設計・製造 | ザクワディ・メタロヴェ・ウゥチニク(製造)[1] |
性能 | |
口径 | 9 mm[1] |
銃身長 | 85 mm[1] |
ライフリング | 6条右回り[1] |
使用弾薬 | 9x18mmマカロフ弾[1] |
装弾数 | 6+1発[1] |
作動方式 | ブローバック[1] |
全長 | 155 mm[1] |
重量 | 635 g[1] |
銃口初速 | 310 m/s[2] |
P64は、1964年にポーランドで制式採用された自動式拳銃である[1]。
概要
軍用として開発された中型拳銃で、設計はドイツ製のワルサーPPから強い影響を受けている[1][3][注釈 1]。製造はザクワディ・メタロヴェ・ウゥチニクで行われた[1]。
ソ連製のマカロフに対応する拳銃であり、同じ9x18mmマカロフ弾を使用する[1]。原型のPPと同様、作動方式はブローバック式、撃発機構はハンマー露出型のダブルアクションである[1]。スライド左側面にデコッキングレバーを兼ねたマニュアルセフティが配置されている[1][3]。スライドやフレームは削り出し加工で製造されている[1][3]。
1964年にポーランド人民共和国軍の制式拳銃となり、ソ連製のトカレフTT-33拳銃を置き換えた[2][4]。P64は高コストの削り出し加工で製造されていたことから、のちにプレス加工を取り入れたP83 バナドが後継として開発されている[1][3]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 床井雅美『現代軍用ピストル図鑑』徳間書店、2002年2月15日、249-250頁。ISBN 4-19-891660-8。
- ^ a b 野崎龍介『世界兵器図鑑 : 小銃・拳銃・機関銃・火砲・ロケット砲・その他の火器 共産諸国編』国際出版、1974年1月31日、25頁。doi:10.11501/12675934。
- ^ a b c d 床井雅美『オールカラー最新軍用銃事典』並木書房、2013年5月1日、99頁。 ISBN 978-4-89063-303-6。
- ^ a b 小橋良夫『世界の名ピストル』ベストブック社、1977年4月、150頁。doi:10.11501/12653790。
関連項目
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