Neve Electronicsとは? わかりやすく解説

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Neve Electronics

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/05 18:41 UTC 版)

Neve Electronics(ニーヴ)は1961年にルパート・ニーヴ英語版によって設立されたレコーディング・スタジオおよび放送局スタジオ向けのミキシング・コンソールと、そのモジュール類などを設計生産していた音響機器メーカー。1985年、シーメンス・グループに買収され、1992年にはシーメンス・グループの傘下で、AMS[1]と合併し、現在ではAMS Neveとなっている。また、ルパート・ニーヴ自身はAMS Neveには関わっておらず、その後AMEK Systems and Controlsにてミキサーなどの設計を行った後、フォーカスライト英語版を創業、現在は自身の名を冠したRupert Neve Designsの代表を務めている。同氏の関わったいずれの企業も世界中のレコーディングスタジオで使用される機器を製造している等ソリッド・ステート・ロジックの創業者であるコリン・サンダースと並んで業界の伝説的技術者として知られていたが2021年に肺炎心不全が原因で死去している。


  1. ^ 世界中に導入された実績がある、rmx-16やdmx-15 '80sなどのレコーディング・スタジオ用デジタル・エフェクト・プロセッサーを設計生産していた企業。正式表記は「Advanced Music Systems」
  2. ^ H/A(マイク入力を持ち上げるアンプの一種)などの機能を持つ回路が小分けされたユニットとして成立していて、その集合体の事を「モジュール」と呼称する。
  3. ^ トランジスタ、抵抗、コンデンサ、コイルなどの単体部品の組み合わせで構築されている回路の事を指し、それらの機能をひとまとめにしたICなどの集積回路を用いた回路とは区別されている。
  4. ^ ミキシング時にフェーダー位置情報をコンピューター・オートメーションで管理し、フェーダーに搭載されたマイクロ・モーターでフェーダーをムービングさせ、書き込んだときと同様のフェーダー・バランス再現を専用コンピューターとの連携で実現させたミキシング・システム。
  5. ^ ビートルズのプロデューサーで、1965年にEMI傘下のParlophone Labelから独立して、AIRという組織を作り外部プロデューサーとなり、AIR Studiosを立ち上げた。他にもカリブ海のモントセラト島にAIR Montserratというスタジオを所有していたが、ハリケーンの被害によりスタジオが壊滅してしまい、現在では存在しない。
  6. ^ 音声信号を特定の送り先に振り分ける「バス」という回路へ、任意の音声信号を振り分けるために専用回路を選択する動作のこと。
  7. ^ 因みに、1970年発売のNeve#1073 H/A-EQは2009年現在の市場では1チャンネル分がコンディションによっては60万円程?するなど非常に高値で取引されているが、それでも供給が需要に追いつかないほどの人気機種になっている。
  8. ^ PSUとはPower Supply Unit(パワー・サプライ・ユニット)つまり電源供給部品の事で、オーディオ回路部分から電源部分を切り離す事によって電源部からの電磁誘導などの干渉を避ける狙いがある。


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