ネックレス多項式とは? わかりやすく解説

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ネックレス多項式

(Necklace polynomial から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/02/16 07:38 UTC 版)

組合せ数学において、ネックレス多項式 (necklace polynomial) あるいは(モロー (Moreau) の)ネックレス数え上げ関数 (necklace-counting function) は、以下の式が成り立つような α の多項式 M (α, n) である。

メビウスの反転公式によって、ネックレス多項式は

となる。ここで μ は古典的なメビウス関数である。

ネックレス多項式は C. Moreau (1872) によって研究された関数と密接な関係にあるが、同じというわけではない。モローはネックレスの個数を数えたが、ネックレス多項式は非周期的なネックレスの個数を数える。

ネックレス多項式は以下のように現れる。

  • 色はそれぞれ α 色の中から選ばれる n 個のビーズを組み合わせて作ることのできる非周期的ネックレス英語版リンドンワード英語版とも呼ばれる)の個数。(「ネックレス」という用語は誤解を招くかもしれない。ネックレスをテーブルから持ち上げて裏返すと、時計回りと反時計回りが逆になり、そのような操作で対称的でない限り、異なるネックレスとなり、別々に数えられるのである。)
  • α 個の生成元上の自由リー代数英語版n 次のピースの次元(「ヴィットの公式」[1]
  • α が素数の冪であるとき)α 個の元からなる有限体上の n 次のモニック既約多項式の個数
  • 円分恒等式英語版の指数
  • サイズ α のアルファベットの長さ nリンドンワード英語版の個数[1]

  • M (α, 1) = α
  • M (α, 2) = (α2 − α)/2
  • M (α, 3) = (α3 − α)/3
  • M (α, 4) = (α4 − α2)/4
  • M (α, 5) = (α5 − α)/5
  • M (α, 6) = (α6 − α3 − α2 + α)/6
  • M (α, pn) = (αpn − αpn − 1)/pn, ただし p は素数。
  • (i, j )ij最大公約数[i, j ]ij最小公倍数として、
 

関連項目

参考文献

  1. ^ a b Lothaire, M. (1997). Combinatorics on words. Encyclopedia of Mathematics and Its Applications. 17. Perrin, D.; Reutenauer, C.; Berstel, J.; Pin, J. E.; Pirillo, G.; Foata, D.; Sakarovitch, J.; Simon, I.; Schützenberger, M. P.; Choffrut, C.; Cori, R.; Lyndon, Roger; Rota, Gian-Carlo. Foreword by Roger Lyndon (2nd ed.). Cambridge University Press. pp. 79,84. ISBN 0-521-59924-5. MR1475463. Zbl 0874.20040. 



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