NM-116 (戦車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/30 05:19 UTC 版)
NM-116(ノルウェーモデル116)は、アメリカ合衆国のM24軽戦車を改造して開発されたノルウェーの駆逐戦車である。主砲が75mm砲からフランス製の90mm砲に換装されている。
1975年から1976年にかけて、合計54両のM24軽戦車がノルウェー軍向けに改修された。改修された戦車はノルウェー軍旅団の対戦車部隊で1990年代初頭まで運用され続けた。しかし、その後より近代的なレオパルト主力戦車が納入されたことで置き換えが始まり、1993年にはNM-116はノルウェー陸軍から完全に退役した[1]。
NM-116への改修はノルウェーのグラインダーズ・ユーレカ社が担当した。アメリカのNAPCO社は、M113装甲兵員輸送車に搭載されていた6V53Tディーゼルエンジンをベースにしたパワーパックを開発し、これをNM-116に搭載した。当初の75mmM6 L/39砲は、フランス製のD-925 90mm砲と12.7mm ブローニングM2機関銃に置き換えられ、またSimrad LV3レーザー測距儀を含む最新の射撃管制システムも搭載され、近代化を成し遂げた。
脚注
- ^ Steven J. Zaloga; Jim Laurie (2022) [2003年]. M24 Chaffee light tank 1943-85. New vanguard. イギリス、ロンドン: Osprey Publishing. ISBN 1-84176-540-6
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