次元 (数学)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 02:28 UTC 版)
数学における対象(図形)の次元(じげん、英: dimension)は、(やや不正確だが)その対象に属する点を特定するのに必要な座標の数の最小値として定まる。次元はその対象の内在的性質であって、その対象が「どのような空間に埋め込まれるか」ということとは無関係であることに注意すべきである。例えば、平面における単位円上の点は、平面上の点として二つの成分を持つ直交座標系によって特定することもできるけれども、極座標の偏角としての一つの座標のみによっても特定することができるので、単位円は(二次元の平面上に存在するものであるけれども)一次元の対象である。このような内在的な次取り扱いは、日常的な意味で用いられる「次元」とは異なる、数学的な意味での次元の概念を峻別するための根本的な観点である。
- ^ Fantechi, Barbara (2001), “Stacks for everybody”, European Congress of Mathematics Volume I, Progr. Math., 201, Birkhäuser, pp. 349–359
- ^ Fractal Dimension, Boston University Department of Mathematics and Statistics
- ^ S. Havlin, A. Bunde (1991). Fractals and Disordered Systems. Springer
- ^ S. Havlin, A. Bunde (1994). Fractals in Science. Springer
- 1 次元 (数学)とは
- 2 次元 (数学)の概要
- 3 クルル次元
- 4 被覆次元
- 5 ヒルベルト空間の次元
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