線形補間
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 13:56 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動線形補間(せんけいほかん、英: Linear interpolation, lerp)は、多項式補間の特殊なケースで、線形多項式(一次式)を用いた回帰分析の手法である。1次補間としても知られている。
なお、3つ以上のデータに対し線形補間といった場合、1つの線型近似によるフィッティングではなく、区分線形関数を使った区分線形補間(1次スプライン補間、いわゆる折れ線グラフ)のことである。
線形補間は数学の世界(特に数値解析)やコンピュータグラフィックスを含む多くの分野で非常によく使われている。補間の非常に単純な形式であり、これより単純なのは最近傍補間(0次補間)しかない。
線形補間を行う方法
座標(x0, y0)と(x1, y1)があるとする。ここで、 [x0, x1]の間にあるxが与えられたときに、この線上にある点を得たいとする。図をよく見ると次のことがわかる。
要求される状況によっては、線形補間はしばしば十分に正確でないことがある。その場合は、(2次以上、通常3次の)多項式補間もしくはスプライン補間で置き換えることができる。
線形補間はまた、2変数の関数のためのバイリニア補間にも拡張できる。バイリニア補間はしばしば乱暴なアンチエイリアスフィルタとしても用いられる。似たものとして、トライリニア補間があるが、これは3変数の関数を補間するために使われる。線形補間の他の拡張としては、三角形や正四面体のメッシュのような他の網の目構造に適用される。
参照
- E. Meijering (2002). A Chronology of Interpolation. From Ancient Astronomy to Modern Signal and Image Processing. Proceedings of the IEEE 9 (3), 319–342.
関連項目
- 最近傍補間
- バイリニア補間 (双線形補間)
- トライリニア補間
- バイキュービック補間 (双三次補間)
- 曲線あてはめ
- 面積平均法(平均画素法)
- ランチョス法
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