Learning Tools Interoperabilityとは? わかりやすく解説

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ラーニング ツールズ インターオペラビリティ

(Learning Tools Interoperability から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 07:44 UTC 版)

ラーニング ツールズ インターオペラビリティ(英名:Learning Tools Interoperability, 略称 LTI )は、IMS グローバル ラーニング コンソーシアムが開発した標準プロトコルである。学習システムがLTIに仕様に則ったメソッドを指定することで、外部システムを呼び出すことができる[1]。現在のバージョンはv1.3で、OAuth2OpenID Connect 、およびJSON WebTokenを使用して個人認証を行なうことができる。例えば、学習管理システム(LMS)は、LTIを使用して、外部のサードパーティシステムによって提供されるコンテンツとツールをWebサイトでホストすることができる。学習者が外部システムに個別にログインする必要はなく、学習者に関する情報と、LMSが外部システムと共有する学習コンテキストを使用できる。

歴史

  • 2008年のグーグルサマーコードプロジェクトでジョルディピグイレムによりBasicLTIの開発が始まる。[2]
  • 2010年6月にLTIv1.0が完成[3]
  • 2012年8月、外部ツールが成績を呼び出しシステムに戻す機能が追加されたLTI v1.1がリリース[4]
  • 2014年1月、外部ツールと呼び出し元プラットフォーム間のRESTベースの双方向通信に対応したLTI v2.0がリリースされた。同時に、v1.1とv2.0の間の足がかりとして、v2.0のサブセットがv1.2としてリリースされた[5]
  • 仕様の複雑さのため、LTI v1.2およびv2.0の採用は遅進まなかったその後、IMS グローバル ラーニング コンソーシアムはセキュリティ上の懸念を理由に、LTI v1.1からのアップグレードを推奨とせず、レガシーと宣言。
  • 2019年5月、OAuth2OpenID Connect、およびJWTに対応した、IMS SecurityFrameworkとLTIv1.3が公開。LTI v1.0、v1.0、v1.1、v1.2、およびv2.0はすべて非推奨となった[6]

応用例

LTIは、PearsonやMcGraw Hillを含む、多くの大規模な教育コンテンツプロバイダーに採用されている。D2L、Brightspace、Instructure Canvas、Blackboard, BenchPrep, LAMS, Sakai, Moodle, and Open edXは、LTIをサポートしている。

脚注

  1. ^ Learning Tools Interoperability”. IMS Global. 2015年9月7日閲覧。
  2. ^ basiclti4moodle - Implements a IMS BasicLTI Consumer for Moodle - Google Project Hosting”. Code.google.com (2012年7月2日). 2015年9月7日閲覧。
  3. ^ Learning Tools Interoperability®”. IMS Global. 2015年9月7日閲覧。
  4. ^ IMS Global Learning Tools Interoperability Implementation Guide Version 1.1.1”. Imsglobal.org. 2015年9月7日閲覧。
  5. ^ IMS Global Learning Tools Interoperability Implementation Guide Version 2.0 Final”. Imsglobal.org. 2015年9月7日閲覧。
  6. ^ Recommended LTI Adoption Roadmap and FAQ”. Imsglobal.org. 2018年6月7日閲覧。

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