INPADOC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/06/21 06:03 UTC 版)
INPADOC(インパドック)は、欧州特許庁(EPO)が作成している世界各国の特許の書誌事項のデータベースである。
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概要
由来
INPADOCは、元々は国際的な特許文献サービスを目的に設立された国際機関であり、正式名称をドイツ語で"Gesellschaft zur Errichtung und dem Betrieb des Internationalen Patentdokumentationszentrums mit beschrankter Haftung"といった[1]。INPADOCは、英語名称の"International Patent Documentation Center"の略である。
世界知的所有権機関(WIPO)の前身である知的所有権保護合同国際事務局(BIRPI)はこの構想を長年温めていたが、1965年にワールド・パテント・インデックス計画を開始した。その後、入札に応じたオーストリア政府、国際特許協会[2]、ダーウェント[3]の3者のうち、オーストリア政府が落札し、WIPOとオーストリア政府によって1972年にINPADOCが設立された。
データベースとしてのINPADOC
国際機関としてのINPADOCは、種々のデータベースを構築した。中でも、INPADOC Patent Family System(PFS)と呼ばれるパテント・ファミリーのデータベースが有名である。パテント・ファミリーとは、複数の国に対して行われた同じ発明についての出願の群を指す[4]。
国際機関としてのINPADOCは1990年にEPOに統合され[5]、INPADOCはEPOが提供するパテント・ファミリー等のデータベースの名称として名を残すことになった。
脚注
外部リンク
- INPADOC - EPO
- INPADOCのページへのリンク