G・スペンサー=ブラウンとは? わかりやすく解説

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G・スペンサー=ブラウン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/08 01:35 UTC 版)

G・スペンサー=ブラウンG. Spencer-Brown1923年4月2日 - 2016年8月25日)は、イギリスリンカンシャー生まれの数学者[1][2]。フルネームはジョージ・スペンサー=ブラウンGeorge Spencer-Brown)であるが、著書ではすべてファーストネームはイニシャルのみで表記している。

経歴

ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ在籍。その際、バートランド・ラッセル[3]ウィトゲンシュタインと面識を持つ。卒業後オックスフォード大学クライスト・チャーチ分校の研究講師に専任され、確率に関する数学理論で最初の研究成果をあげる。1964年、ラッセルの推薦でロンドン大学の形式数学の講師となる。1969年、ケンブリッジ大学の純粋数学科に所属。主たる数学的関心は整数論チェスのハーフブルー。グライダーパイロットとして2つの世界記録を持つ。『デイリーエクスプレス』紙スポーツ欄の寄稿者。

形式の法則」の著者であることで最もよく知られる。それは、ニクラス・ルーマンなどの社会学者に、大きな影響を与える。彼は彼の編み出した算法によって、四色問題を解決したと主張したこともあった[4]

日本では、社会学者大澤真幸[5]によって紹介されている。大澤はスペンサー=ブラウンの主著『形式の法則』を邦訳し、その解題を自らの博士論文『行為の代数学』に纏めている。

著書

関連図書

  • 大澤真幸 『行為の代数学-スペンサー=ブラウンから社会システム論へ』 青土社,1988年。増補新版、青土社、1999年。ISBN 978-4-7917-5779-4

脚注

出典

  1. ^ ~スペンサーブラウン図式の隙間に「やってきた」~”. store.tsite.jp. 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。
  2. ^ スペンサー・ブラウンなんていらない”. 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。
  3. ^ George Spencer-Brown”. www.organism.earth. 2024年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月8日閲覧。
  4. ^ Spencer-Brown's claimed proof of the four color theorem [closed]”. mathoverflow.net. 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。
  5. ^ 大澤真幸著 行為の代数学--スペンサー=ブラウンから社会システム論へ--今田高俊”. www.jstage.jst.go.jp. 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。

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