Coyote (song)とは? わかりやすく解説

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コヨーテ (曲)

(Coyote (song) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/22 15:32 UTC 版)

コヨーテ
ジョニ・ミッチェルシングル
初出アルバム『逃避行
B面 ブルー・モーテル・ルーム
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 ロサンゼルス、A&Mスタジオ
ジャンル フォーク・ジャズ
時間
レーベル アサイラム・レコード
作詞・作曲 ジョニ・ミッチェル
プロデュース ジョニ・ミッチェル
チャート最高順位
  • 79位(カナダ)
ジョニ・ミッチェル シングル 年表
フランスの恋人たち
(1976年1月)
コヨーテ
(1977年1月)
ジェリコ
(1978年2月)
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コヨーテ」(Coyote)は、ジョニ・ミッチェルが作詞作曲し1976年に発表した楽曲。

概要

ボブ・ディランは1975年10月30日から12月8日にかけて「ローリング・サンダー・レヴュー」と銘打つ大規模なツアーを行い、ジョニ・ミッチェルは11月13日からコンサートツアーに同行した。11月26日のメイン州オーガスタでの公演でミッチェルは最初に本作品を披露した。歌う前に彼女はこう紹介している。「目まぐるしい日常を見ながら…この曲は…この曲は昨日書いたばかりのものです」[3]

「コヨーテ」はこの時点で未完成だったが、12月1日、2日のトロント公演、4日のモントリオール公演とツアーが続く中で歌詞が書き改められ、加えられて行った[3]

ツアーを撮影したフィルムはのちにマーティン・スコセッシによってまとめられ、映画『Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese』として2019年6月に公開された。ゴードン・ライトフットのトロントの自宅でミッチェルがロジャー・マッギン、ボブ・ディランらと「コヨーテ」を演奏する映像が含まれている[4]

ローリング・サンダー・レヴューは映画『レナルド&クララ』の撮影が並行して行われ、脚本を依頼されたサム・シェパードもツアーに同行していた[5]。ツアーにはジョージ・ハリスンなど多くのミュージシャンののアシスタントを務めたクリス・オーデルも同行したが、オーデルは「コヨーテ」は自身とミッチェルとシェパードとの関係が反映された作品だと主張している[6][7]。本作品にこういう一節がある。

「コヨーテはコーヒーショップにいて/スクランブルエッグを穴があくほど見つめている/指をかいで私の匂いに気が付くけれど/目はウエイトレスの脚にくぎづけ/彼はファンディ湾からあまりにもかけ離れてしまった」[8]

サム・シェパードは1972年と73年の夏、実際にノバスコシア州ファンディ湾にあるアドボケート・ハーバーのコテージで暮らしていた[9][10]

レコーディングはロサンゼルスのA&Mスタジオで行われた。1976年11月発売のアルバム『逃避行』に収録され、米国では1977年1月にシングルカットされた[1]。カナダRPMで79位を記録した。

演奏者

ライブ・バージョン

脚注

  1. ^ a b 45cat - Joni Mitchell - Coyote / Blue Motel Room - Asylum - USA - E-45377
  2. ^ 45cat - Joni Mitchell - Coyote / Blue Motel Room - Asylum - Canada - E 45377
  3. ^ a b Les Irvin (2020年2月7日). “Squirmin' and rockin' and kickin' and shakin' The evolution of Coyote”. Joni Mitchell Official Website. 2020年7月7日閲覧。
  4. ^ a b David Yaffe (2019年6月20日). “Behind Bob Dylan’s Rolling Thunder Tour - When the voice of a generation became the man of a thousand masks, and what we—and he—lost”. Joni Mitchell Official Website. 2020年7月7日閲覧。
  5. ^ サム・シェパード 著、諏訪優菅野彰子 訳 『ディランが街にやってきた―ローリング・サンダー航海日誌』サンリオ、1978年。 
  6. ^ Chris O'Dell (October 6, 2009). Miss O'Dell: My Hard Days and Long Nights with The Beatles, The Stones, Bob Dylan, Eric Clapton, and the Women They Loved. Simon and Schuster. p. 404. ISBN 978-1-4165-9675-2. https://books.google.com/books?id=Zh3TBtI75FMC&pg=PT404 
  7. ^ クリス・オーデル、キャサリン・ケッチャム 著、加藤正人 訳 『ミス・オーデル クリス・オーデル回顧録』レインボウブリッジ、2010年6月1日。 ISBN 978-4434143281 
  8. ^ Coyote”. Joni Mitchell Official Website. 2020年7月7日閲覧。
  9. ^ Ruth Charnock (January 24, 2019). Joni Mitchell: New Critical Readings. Bloomsbury Publishing. p. 110. ISBN 978-1-5013-3211-1. https://books.google.com/books?id=LdV7DwAAQBAJ&pg=PA110 
  10. ^ John J. Winters (March 15, 2017). Sam Shepard: A Life. Counterpoint. p. 217. ISBN 978-1-61902-984-2. https://books.google.com/books?id=zhGuDQAAQBAJ&pg=PT217 
  11. ^ Hejira”. Joni Mitchell Official Website. 2020年7月7日閲覧。
  12. ^ Joni Mitchell - Shadows And Light | リリース | Discogs



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