アフリカヤリイカ
(Cape Hope squid から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/20 11:50 UTC 版)
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アフリカヤリイカ
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| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Loligo reynaudii d’Orbigny, 1841 |
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| シノニム | |||||||||||||||||||||
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| 英名 | |||||||||||||||||||||
| Cape Hope squid, Chokka squid |
アフリカヤリイカ(学名:Loligo reynaudii、英:Cape Hope squid)は、ヤリイカ科に属するイカの一種である。別名「ケープヤリイカ」または「チョッカイカ(Chokka squid)」とも呼ばれる。南アフリカでは「カラマリ(Calamari)」や「チョッカ(Chokka)」の名で広く知られている。
かつてはヨーロッパヤリイカ(Loligo vulgaris)の亜種とされていたが、現在では独立種として分類されている[1]。
形態
アフリカヤリイカは、細長い円筒形の体を持つ海産頭足類である。8本の短い腕と2本の長い触腕を備え、触腕には吸盤が並ぶ。ヒレは菱形で外套長の半分以上を占める。眼は皮膜で覆われており、左腹腕は交接腕として精莢を運ぶ器官に変化している。体表には赤褐色の色素胞と反射細胞が分布し、生体では暗赤色からほぼ透明まで体色が変化する。[2]
分布
南アフリカのオレンジ川からポートアルフレッドまでの沿岸域に広く分布し、アンゴラ南部にも繁殖個体群が存在する。 その分布は南アフリカ沿岸を流れる暖流「アグラス海流(Agulhas Current)」の影響を強く受ける。特に南アフリカ南東部沿岸では、成体の約3分の2が集中しており、水深0〜200mの範囲に生息する。[3]
生態
肉食性で、小魚や甲殻類などを捕食する。繁殖期は夏(南半球の10〜3月)で、ケープポイントからポートエリザベスにかけての湾内で大規模な繁殖群を形成する。雌は海底にソーセージ状の卵嚢を房状に産みつけ、孵化した幼体はアグラス海流によって西へ運ばれ、アグラスバンクで成長した後、再び東方の産卵場へ戻る。
天敵には、ショートテイルスティングレイ、ダイヤモンドエイ、ネコザメ科、ケープオットセイ、および大型魚類や海鳥が含まれる。
漁業
アフリカヤリイカは南アフリカにおける重要な商業種であり、チョッカ漁業(Chokka fishery)として知られる。主に手釣りとトロール漁で漁獲され、国内消費のほか、日本や欧州にも冷凍カラマリ製品として輸出されている。
2014年の南アフリカ農林水産省(DAFF)による資源評価では、資源量の減少が報告され漁獲圧の軽減が提案されたが、2019年の再評価では資源量の回復が見られ、漁獲努力量(TAE)は許容範囲内に収まっている。このため、現状の漁業活動は持続可能なレベルにあるとされている。[4]
日本での呼称
日本の消費者庁が2024年に公表した「魚介類の名称ガイドライン(頭足類の見直し案)」では、本種 Loligo reynaudii に対する和名案としてアフリカヤリイカが提案されている。 従来は「ケープヤリイカ」や「レイノーディイカ」とも呼ばれていたが、今後「アフリカヤリイカ」が公的な標準和名として採用される可能性が高い。[5]
脚注
- ^ Vecchione, M. & R.E. Young. (2010). Loligo reynaudii Orbigny 1845. The Tree of Life Web Project.
- ^ FAO Species Catalogue for Fishery Purposes (No.4 Vol.2 ed.). FAO. (2010). p. 277
- ^ Mmethi, Mpho (2016年11月23日). “Cape Hope Squid”. South African National Biodiversity Institute (SANBI). 2025年10月6日閲覧。
- ^ “Cape Hope Squid (Loligo reynaudii)”. Southern African Sustainable Seafood Initiative (SASSI). 2025年10月6日閲覧。
- ^ “魚介類の名称のガイドライン(頭足類)の見直しの検討について”. 消費者庁 (2024年11月). 2025年10月6日閲覧。
関連項目
外部リンク
- アフリカヤリイカのページへのリンク