カリプトスポーラとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > カリプトスポーラの意味・解説 

カリプトスポーラ

(Calyptospora から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/16 20:50 UTC 版)

カリプトスポーラ
分類
ドメ
イン
: 真核生物 Eukaryota
階級なし : ディアフォレティケス Diaphoretickes
階級なし : SARスーパーグループ Sar
上門 : アルベオラータ Alveolata
: アピコンプレックス門 Apicomplexa
: (訳語なし) Conoidasida
亜綱 : コクシジウム亜綱 Coccidiasina
: 真コクシジウム目 Eucoccidiorida
亜目 : アイメリア亜目 Eimeriorina
: カリプトスポーラ科 Calyptosporiidae
: カリプトスポーラ属 Calyptospora
学名
Calyptospora
Overstreet et al., 1984

本文参照

カリプトスポーラアピコンプレックス門に属する寄生性原生生物魚類を宿主とするコクシジウムの1つ。分類学上はカリプトスポーラ属(Calyptospora)とし、またこの1属をもってカリプトスポーラ科(Calyptosporiidae)を構成する。

形態

オーシストには2個のスポロゾイトを含む4個のスポロシストが生じる。スポロシストにはsporopodiaと呼ばれる突出した構造が多数あり、これを支えにしてスポロシストの周りを薄い膜が覆っている。

生活環

中間宿主であるテナガエビがオーシストを経口摂取すると、脱嚢して消化管上皮細胞や中腸腺に感染し無性生殖を行う。一方、魚類が中間宿主を摂食すると、原虫は魚の腸管上皮細胞を通り抜け、血流に乗って肝臓に到達し、そこで無性生殖と有性生殖を行う。[1]

分類

アイメリア属とみなされてきた原虫のうち、スポロシストの形態が特徴的なものを独立させてできた[1]。分子系統解析でもアイメリア属に比較的近縁だが独立の系統に位置づけられている[2]

参考文献

  1. ^ a b Steve J. Upton (2000). “Suborder EIMERIORINA Léger, 1911”. In Lee, J.J., Leedale, G.F., Bradbury, P. (eds.). An Illustrated Guide to the Protozoa. volume I (2nd ed.). Lawrence: Society of Protozoologists. pp. 318-339. ISBN 1-891276-22-0. 
  2. ^ Whipps CM, et al. (2012). “Phylogeny of fish-infecting Calyptospora species (Apicomplexa: Eimeriorina).”. Parasitol. Res. 111 (3): 1331-1342. doi:10.1007/s00436-012-2969-8. 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カリプトスポーラ」の関連用語

カリプトスポーラのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カリプトスポーラのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカリプトスポーラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS