COSMOS (田村隆平の漫画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 14:26 UTC 版)
COSMOS | |
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ジャンル | |
漫画 | |
作者 | 田村隆平 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 月刊サンデージェネックス |
レーベル | サンデーGXコミックス |
発表号 | 2023年5月号 - |
巻数 | 既刊6巻(2025年5月19日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『COSMOS』(コスモス)は、田村隆平による日本の漫画。『月刊サンデージェネックス』(小学館)において、2023年5月号から連載中。宇宙人専門の保険会社を描いたSFヒューマンドラマである。「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門では5位に、「このマンガがすごい!2025」オトコ編では9位に、「マンガ大賞2025」では8位に選出された。
沿革
2023年4月19日発売の『月刊サンデージェネックス』(小学館)2023年5月号で連載が開始した[2]。ウェブコミック配信サイトの『サンデーうぇぶり』(小学館)でも連載されている[2]。
単行本第5巻の発売時には、『マンガワン』(小学館)で連載されている漫画『雷雷雷』とのコラボフェアが開催された[3]。単行本第6巻の発売時には、菅生隆之がナレーションを務めるPVとテレビCMが公開された[4]。
あらすじ
人の嘘を見抜く能力を有する男子高校生・水森楓は、正体を隠して地球に住む宇宙人を対象とする保険会社「COSMOS」の調査員を名乗る女子高校生・穂村燐に出会う。この能力を買われた水森は穂村の勧誘でCOSMOSの一員となり、宇宙人と保険が絡む事件に関わっていく。
登場人物
- 水森 楓(みずもり かえで)
- 人の嘘を「臭い」で見抜くことができる男子高校生。この能力のせいで、周囲とは深い関係を築かないようにしている。穂村の勧誘によりCOSMOSの一員となる。
- 穂村 燐(ほむら りん)
- COSMOSに所属する無表情な調査員。女子高校生として水森と同じ高校に通っている。
- 砂噛(すながみ)
- COSMOSに所属する穂村の部下。人間の姿の他に龍としての姿ももつ。
- 馬喰 アガリ(ばく アガリ)
- COSMOSに所属する高身長の技師。調査員が使用する印象操作デバイスを開発した。
- 鉄 ソプラノ(くろがね ソプラノ)
- COSMOSに所属するギャルの調査員。数キロメートル先の音を聞き分けることができる。
- ジブチハイヌ
- COSMOSに所属するアクチュアリー。地球における宇宙人のリスク計算を全て担っている。
- 潤登(うると)
- COSMOSの東京支局長。常にマスクを着用している。
- 毒島(ぶすじま)
- COSMOS修復班の班長。戦闘などの後始末を担当する。
評価
「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門では5位に選出された[5]。「このマンガがすごい!2025」オトコ編では9位に選出された[3]。「マンガ大賞2025」では8位に選出された[6]。
『このマンガがすごい!』は、「宇宙人をSF的な遠い存在ではなく、あくまで日常に潜む隣人として身近に置く点は読み手としても心地いい」と評している[7]。さらに、宇宙人のヒューマンドラマや、保険という現実的な題材を描くことで、非現実的な存在である宇宙人が身近なものに感じられるようになっていると評している[7]。
単行本第1巻・第2巻・第4巻・第5巻・第6巻の帯には、それぞれ漫画家の久保帯人・藤田和日郎・荒川弘・高橋留美子・浅田弘幸が推薦コメントを寄せている[1][8][9][3][4]。
2025年5月までに累計発行部数は55万部を突破している[10]。
書誌情報
- 田村隆平『COSMOS』小学館〈サンデーGXコミックス〉、既刊6巻(2025年5月19日現在)
- 2023年11月17日発売[11]、ISBN 978-4-09-157784-9
- 2024年2月19日発売[12]、 ISBN 978-4-09-157798-6
- 2024年5月17日発売[13]、 ISBN 978-4-09-157823-5
- 2024年9月19日発売[14]、 ISBN 978-4-09-157834-1
- 2025年1月17日発売[15]、 ISBN 978-4-09-157851-8
- 2025年5月19日発売[16]、 ISBN 978-4-09-157882-2
脚注
- ^ a b c “久保帯人が「ド頭2ページで面白いのがわかる」と推薦、田村隆平「COSMOS」1巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年11月17日). 2025年6月26日閲覧。
- ^ a b “「べるぜバブ」田村隆平が描くSFヒューマンドラマ、サンデーGXで開幕”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年4月19日). 2025年6月26日閲覧。
- ^ a b c “高橋留美子も推薦「COSMOS」5巻 このマンWランクイン「雷雷雷」とのコラボも”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年1月14日). 2025年6月26日閲覧。
- ^ a b “「COSMOS」6巻で菅生隆之ナレーションのCM 浅田弘幸のイラストと推薦コメントも”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年5月19日). 2025年6月26日閲覧。
- ^ “「次にくるマンガ大賞 2024」1位に「カグラバチ」「ふつうの軽音部」”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年8月28日). 2025年6月26日閲覧。
- ^ “マンガ大賞2025、大賞作品は売野機子「ありす、宇宙までも」”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年3月27日). 2025年6月26日閲覧。
- ^ a b 『このマンガがすごい!2025』宝島社、2024年12月27日、49頁。 ISBN 978-4-299-06276-5。
- ^ “藤田和日郎も「クールだけれど情はある!」と共鳴、田村隆平のSF「COSMOS」2巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年2月19日). 2025年6月26日閲覧。
- ^ “荒川弘が「COSMOS」をイラストとコメントで推薦 特殊加工カードもらえるフェアも”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年9月19日). 2025年6月26日閲覧。
- ^ 田村隆平 [@cosmos_tamura]「『COSMOS』 55万部突破㊗️記念PV」2025年5月12日。X(旧Twitter)より2025年6月26日閲覧。
- ^ “COSMOS 1”. 小学館. 2025年6月26日閲覧。
- ^ “COSMOS 2”. 小学館. 2025年6月26日閲覧。
- ^ “COSMOS 3”. 小学館. 2025年6月26日閲覧。
- ^ “COSMOS 4”. 小学館. 2025年6月26日閲覧。
- ^ “COSMOS 5”. 小学館. 2025年6月26日閲覧。
- ^ “COSMOS 6”. 小学館. 2025年6月26日閲覧。
外部リンク
- 『COSMOS』 田村隆平 - サンデーGX|小学館
- COSMOS_(田村隆平の漫画)のページへのリンク