石門心学
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石門心学(せきもんしんがく)は、日本の江戸時代中期の思想家・石田梅岩(1685年 - 1744年)を開祖とする倫理学の一派で、平民のための平易で実践的な道徳教のことである[1]。単に、心学ともいう。様々な宗教・思想の真理を材料にして、身近な例を使ってわかりやすく忠孝信義を説いた[1]。当初は都市部を中心に広まり、江戸時代後期にかけて農村部や武士を含めて全国的に普及した。明治期に衰退したが、現代でも企業道徳の一環として学ばれている。
- ^ a b c d 心学『大思想エンサイクロペヂア』28巻 (春秋社, 1930年) p105
- ^ a b 日本古典文学大辞典編集員会 『日本古典文学大辞典第1巻』岩波書店、1983年10月、132頁。
- ^ a b c d e f g h i j 石川謙 『石門心学史の研究』岩波書店、1942年、14-16頁。
- ^ 堀井良殷「心学が説く商人の道◇商家の家訓に影響与えた石田梅岩の哲学を紡ぐ◇」『日本経済新聞』朝刊2018年10月26日(文化面)2018年11月12日閲覧。
- ^ 中尾敦子「「石門心学」活動の現在 : 生涯学習としての『心学明誠舎』活動小史」『京都大学生涯教育学・図書館情報学研究』第3巻、生涯教育学講座紀要編集委員会事務局、2004年3月、 81-105頁。
- ^ 吉田健一「石田梅岩と稲盛和夫の思想 -石門心学思想の今日的意義と稲盛哲学との比較-」『鹿児島大学稲盛アカデミー研究紀要』第2巻、鹿児島大学、2010年12月、 105-150頁、 ISSN 18846009。
- ^ 渡辺亨「現代企業における石門心学 : 株式会社半兵衛麸の事例」『熊本学園商学論集』第18巻第2号、熊本学園大学商学会、2014年3月、 59-81頁。
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