麦玉珍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 13:31 UTC 版)

麦玉珍 麥玉珍 |
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Mạch Ngọc Trân | |
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就任 2024年2月1日 |
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選挙区 | 全国不分区及僑居国外国民立法委員選挙区 |
個人情報 | |
生誕 | 1973年10月14日(51歳)![]() |
市民権 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
政党 | 台湾新住民党 (2020年4月–2024年1月) ![]() (?–2024年2月1日[1]) ![]() |
教育 | 静宜大学人文社会科学院社会企業與文化創意修士 |
麦 玉珍(ばく ぎょくちん、マック・ゴク・チャン、繁体字中国語: 麥 玉珍、ベトナム語: Mạch Ngọc Trân、1973年10月14日 - )は中華民国の政治家(台湾民衆党所属)。現在は立法院議員を務める。
生い立ち
1973年、南ベトナム・ビエンホア省(現ドンナイ省)に生まれる[2][3]。父親は広東人で、母親は客家である[4][5]。1994年、妊娠中に台湾人の夫とともにベトナムから彰化県秀水郷へと移った[6]。夫から度重なる家庭内暴力を受け、結婚から8年後に離婚している。その後は警察と社会局でベトナム語通訳として働いた[6]。2003年に台湾新移民協会を創立し、2020年には台湾新住民党を成立させている[7]。
2009年、麦玉珍、呉金燕(ウー・ジンイェン)監督によるドキュメンタリー映画『女たちの力(原題:女人的力量)』に出演した。本作は台湾で放映され、彼女が1995年にベトナムから台湾・彰化に嫁いでからの人生を描いている。国際結婚の破綻と2002年の離婚を経て、彼女は困難を乗り越え、「台湾新移民協会」を設立し、台湾に暮らす外国人女性たちを支援する活動に取り組んだ。映画では、女性、母親、嫁という複数の役割を担いながらも、情熱と行動力で社会に貢献し続ける姿が描かれている。[8] このドキュメンタリーは、2009年の南方影展、2010年の台湾国際女性映画祭、台北映画祭、および金穂賞など、複数の映画祭で上映され、注目を集めた。
政歴

2024年中華民国立法委員選挙中、麦玉珍は台中市で200人以上の新住民を招き、柯文哲と対談した。対談中、麦は立法委員名簿に新住民の席を設けることを提案し、柯はその場で同意した[7]。
2023年11月、麦は民衆党で5人目(女性としては3人目)の立法委員選候補となる。財産申報表は空白であり、所有財産無しとされた[9]。
麦は原住民委員会に倣って二級機関「新住民委員会」を政府が設立すべきだと訴えているが[10]、行政院人事行政総処は専門機関の設置、新住民行政局の設置、国家試験での新住民関連の出題を推奨しないとする「三個不建議」を報告書の中で記した[10]。
不祥事
2024年7月3日、「Home Run Go ドラゴンフルーツ日本進出」を公表する記者会見時、麦は台湾産のドラゴンフルーツを手荷物としてベトナムに持ち帰り、植えたことがあると発言し[11]、違法な種苗密輸行為に対して批判が殺到した[12]。その夜、当時は台湾に移住してから日が浅く、十分な法的知識がなかったと謝罪した。
選挙歴
年度 | 選挙回数 | 選挙区 | 所属政党 | 得票数 | 得票率 | 当選標記 | 備註 |
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2024 | 第十一回立法委員選挙 | 全国不分区及僑居国外国民立法委員選挙区 | ![]() |
3,040,615 | 22.07% | ![]() |
脚注
- ^ 陳昀 (2024年2月1日). “民進黨大開鍘50人 周榆修、麥玉珍、郭正亮、蔡沐霖除名”. 自由時報 (台北[市]). オリジナルの2024年3月18日時点におけるアーカイブ。 2024年7月17日閲覧。
- ^ “第11屆全國不分區及僑居國外國民立法委員選舉公報”. 臺北市選舉委員會. (2024年). オリジナルの2024年1月6日時点におけるアーカイブ。 2024年1月14日閲覧。
- ^ 唐詩 (2017年1月31日). “走過家暴坎坷歲月 越南新娘麥玉珍無悔投身公益”. 民報. オリジナルの2024年1月14日時点におけるアーカイブ。 2024年1月14日閲覧。
- ^ “謝謝大家的指導,我本身是在越南出生,我爸爸是廣東人,我媽媽是客家人”. 2024年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月17日閲覧。
- ^ 吳亦軒. “民眾黨走了徐春鶯卻換湯不換藥?出生越南、中裔立委麥玉珍爆染紅!”. オリジナルの2024年7月17日時点におけるアーカイブ。 2024年7月17日閲覧。}
- ^ a b “熬過受虐、異樣眼光 新住民姊妹攜手力爭平權|遠見雜誌” (中国語). 2024年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月14日閲覧。
- ^ a b 黃寅 (2024年1月26日). “新國會臉譜/麥玉珍要推新住民法、新住民委會” (中国語). 聯合新聞網. 2024年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月15日閲覧。
- ^ “新住民好棒-傻大姊麥玉珍 為越籍同鄉發聲”. 中国時報. (2011年1月17日). オリジナルの2024年1月14日時点におけるアーカイブ。 2024年1月14日閲覧。
- ^ “民眾黨不分區這2人財力驚人 新住民麥玉珍財產申報一片空白” (中国語). 中廣. (2023年12月16日). オリジナルの2024年1月24日時点におけるアーカイブ。 2024年1月14日閲覧。
- ^ a b 李映儒 (2024年6月18日). “籲賴清德兌現選前承諾 麥玉珍:新住民需要專責機構” (中国語). 周刊王CTWANT. 2024年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月22日閲覧。
- ^ 趙麗妍 (2024年7月3日). “麥玉珍出席外銷記者會 自爆曾藏紅龍果帶回越南種”. 中央社 CNA. 台中[市]. オリジナルの2024年7月4日時点におけるアーカイブ。 2024年7月17日閲覧。
- ^ 游振昇 (2024年7月3日). “立委麥玉珍自曝從台灣帶紅龍果切莖回越南種 現場一片尷尬”. 聯合報 (台中[市])
外部リンク
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