高津連理のマツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 08:33 UTC 版)
高津連理のマツ(たかつれんりのマツ)は、島根県益田市高津の琴平神社[注釈 1]境内に生育していたクロマツの巨木である[1][2]。長く伸びた1本の枝が別に生えたクロマツに癒着し2株が完全な「連理」の状態を示しているマツで、古くから「夫婦マツ」と呼ばれて親しまれ、1934年(昭和9年)に国の天然記念物に指定された[2][3][4]。しかし、2株のうち片方が病虫害で枯死したため1997年(平成9年)に伐採され、1998年(平成10年)には、国の天然記念物指定が解除された[1][3]。2003年(平成15年)には、残っていた株も伐採されている[3]。
注釈
- ^ a b 資料によっては「恵比須神社」、「金刀比羅神社」とも表記される。
- ^ 国の天然記念物に指定されていたマツでは、他に「宇谷の連理根上りマツおよび根上りマツ」(鳥取県東伯郡湯梨浜町)や「佐賀の夫婦マツ」(山口県熊毛郡平生町)が連理マツとして知られていたが、いずれも枯死している(佐賀の夫婦マツは、残った株が平生町の有形民俗文化財に指定)。国の天然記念物指定のマツでは、他に山梨県北杜市の「万休院の舞鶴マツ」(2007年枯死)や、兵庫県南あわじ市の「淡路国道マツ並木」(1980年代滅失)などが天然記念物の指定を解除されている。
出典
- ^ a b c d e f g h 渡辺、327頁。
- ^ a b c d e f g h 『天然記念物事典』、109頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 益田市景観ブログ=いいとこみ~つけた!(益田市建設部都市デザイン課) 2012年12月22日閲覧。
- ^ a b 天然記念物 1979.10.31現在 生物多様性センター(環境省自然環境局)ウェブサイト、2012年12月22日閲覧。
- ^ a b c ますだ○×クイズ 益田市ホームページ、2012年12月22日閲覧。
- ^ 益田市(ますだ)検索 ふるさとへの旅、2012年12月22日閲覧。
- ^ バス停-連理松- 2012年12月22日閲覧。
- ^ 周遊バスルート「雪舟・人麿ライン」が登場しました 益田市ホームページ、2012年12月22日閲覧。
- 1 高津連理のマツとは
- 2 高津連理のマツの概要
- 3 参考文献
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