馬淵式ヘリコプターとは? わかりやすく解説

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馬淵式ヘリコプター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 03:32 UTC 版)

馬淵式ヘリコプター(まぶちしきヘリコプター)は、日本の馬淵清一が製作したヘリコプター

概要

馬淵は、当時実用的な機体の登場に至っていなかったヘリコプターの研究を進めており[1]1931年昭和6年)1月24日に「旋廻飛行機」として特許を出願した[2]。これは、各ローターブレード(動翼)の傾斜角度を調節できる可変ピッチ機構を備えた[3]同軸反転式ローターを飛行に用いるもので[4][5]、翌1932年(昭和7年)8月26日[2]特許権が認められた[1][2]

1937年(昭和12年)10月には、馬淵式ヘリコプターの実機が大阪府工業奨励館にて展示された。エンジンと変速装置は自動車のものを転用して製作されており[5]、特許の明細書では数葉(図面では4翅)とされていたローターが[6]実機では2翅となっているなど[5]、特許出願時の構想から変更が加えられている箇所もあった[5][6]。その後、進捗率90パーセント程度のところまで製作が進められたが、太平洋戦争の被害を受けて機体は完成に至らぬまま失われた[1]

脚注

  1. ^ a b c 馬淵清一 1973, p. 1.
  2. ^ a b c J-PlatPat, p. 1.
  3. ^ J-PlatPat, p. 1,3.
  4. ^ J-PlatPat, p. 2.
  5. ^ a b c d 野沢正 1980, p. 187.
  6. ^ a b J-PlatPat, p. 1,7.

参考文献

関連項目





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