長沼博明とは? わかりやすく解説

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長沼博明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/27 00:40 UTC 版)

長沼 博明(ながぬま ひろあき、1934年[1] - ?[2])は、日本評論家福岡県生まれ、明治大学法学部卒業[1]ナショナリズムファシズムの研究家。「ヒトラー通俗本」を執筆し、日本の新左翼ネオナチに影響を与えた[3]

『ファシズム革命』で否定的に捉えられがちなファシズムの再評価を行った[4][5][6][7][8]瀬戸弘幸は『ヒトラーの闘争』を読んで感激し、長沼を訪問、日本学生会議のOBを紹介してもらい、機関紙を見るなどして政治活動の世界に入るきっかけになったと発言している[9]。瀬戸によれば2010年時点で既に亡くなっており、「膨大なヒトラー関連の資料は水害事故かで消失されたと記憶しています」とのことである[2]

著書

  • 『ファシズム革命』現代思潮社、1972年
  • 豊臣秀吉の成功法』カルチャー出版社、1972年
  • 『ヒトラーの闘争――情念の革命家』青年書館、1973年
  • 徳川家康の人間学』新人物往来社、1974年
  • 『秀吉に学ぶ統率力』カルチャー出版社、1974年
  • 『迫る世界壊滅の日』アロー出版社(アローブックス)、1975年
  • 『ヒットラー統率力の秘密――シンボルは高く揚げよ』評言社、1975年
  • 『ヒットラー戦略と決断――大いなる野望を抱け』評言社、1975年

脚注

  1. ^ a b 『秀吉に学ぶ統率力』著者紹介
  2. ^ a b 瀬戸弘幸 (2010年4月29日). “自分の昭和史(2)”. せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』. 2016年8月24日閲覧。
  3. ^ 佐藤、388-389頁
  4. ^ 壬生史郎「ファシズム再評価論の登場〔長沼博昭「ファシズム革命」他〕批判 (ファシズムの史的分析-3完-(特集))」歴史学研究 (399), 44-47, 1973-08, 青木書店
  5. ^ 加藤周一『読書案内 下』朝日新聞社、1977年、165頁
  6. ^ 木坂順一郎『日本ファシズムの確立と崩壊』日本評論社、1979年、44頁
  7. ^ 阿部良男『ヒトラーを読む3000冊』刀水書房、1994年、71頁
  8. ^ 渡辺京二『渡辺京二評論集成Ⅱ 新編 小さきものの死』葦書房、2000年、83頁
  9. ^ 瀬戸、42-43頁

参考文献

  • 佐藤卓己編著『ヒトラーの呪縛(下)――日本ナチカル研究序説』中公文庫、2015年。
  • 瀬戸弘幸「日の丸右翼からナチズム極右へ、そして今……。」佐藤卓己編、日本ナチ・カルチャー研究会著『ヒトラーの呪縛』飛鳥新社、2000年、42-49頁。
  • 瀬戸弘幸 (2010年4月29日). “自分の昭和史(2)”. せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』. 2016年8月24日閲覧。

関連文献

  • 浦野起央『挑戦する第三世界』有信堂、1974年
  • 甲斐譲『1930年代の教訓――西欧との思想的落差』熊本商科大学海外事情研究所、1979年
  • 唐澤和義『産業社会とコミュニティ』勁草書房、1985年



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