長尾家 (男爵家)

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長尾家 (男爵家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/07 15:23 UTC 版)

長尾家
本姓	藤原北家勧修寺流勧修寺家庶流
家祖	長尾顕慎
種別	公家 華族（男爵）
出身地	山城国
凡例 / Category:日本の氏族

長尾家（ながおけ^[1]）は、藤原北家勧修寺流勧修寺家庶流にあたる華族の男爵家。いわゆる「奈良華族」の一つ^[2]。

歴史

勧修寺家当主勧修寺顕彰の四男顕慎は、文久元年（1861年）に幼くして奈良興福寺に入れられて惣珠院住職となったが、明治元年（1868年）に勅命により復飾し、翌2年に堂上格を与えられて一家を起こして長尾を家号とした^[1]。明治8年に華族に列し、明治17年（1884年）7月7日の華族令施行で華族が五爵制になると、翌8日に顕慎は男爵に叙された^[2]。顕慎の夫人は押小路公亮子爵の長女息子（明治15年に離婚）^[3]。

顕慎は負債を抱えて経済的に困窮したため^[4]、明治20年（1887）1月13日に爵位を返上した^{[4][注釈 1]}。

顕慎の娘に経子（明治9年11月28日生）がある^[3]。

脚注

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注釈

1. ^ 華族としての体面や格式を維持できない家計状態になった場合は、その地位を与えた皇室を汚さぬよう爵位は返上するのが一般的だった^[4]。

出典

1. ^ ^{a b} 森岡浩 2012, p. 358.
2. ^ ^{a b} 小田部雄次 2006, p. 340.
3. ^ ^{a b} 霞会館華族家系大成編輯委員会 1996, p. 225.
4. ^ ^{a b c} 小田部雄次 2006, p. 71.

参考文献

• 小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』中央公論新社〈中公新書1836〉、2006年（平成18年）。ISBN 978-4121018366。 
• 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 下巻』霞会館、1996年（平成8年）。ISBN 978-4642036719。 
• 森岡浩『日本名門・名家大辞典』東京堂出版、2012年（平成24年）。ISBN 978-4490108217。