部分転位
(完全)転位のバーガースベクトルbの大きさは、ある格子点からその直近の格子点までの長さであるが、ベクトルbより短い距離に格子点ではない準安定な位置b1が存在することがある。このとき、完全転位はb=b1+b2に分解することがある。これらのb1、b2を持つ欠陥をという。転位のエネルギーはバーガースベクトルの2乗に比例するので、に分解(拡張)は可能であるが、二つのの間に積層欠陥が導入されるので、積層欠陥の面エネルギーの大きさによって拡張が起こるかどうかや拡張の距離が決まる。拡張の距離が短い場合、を分離して観察するにはウィークビーム法が有効である。
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