郡邸長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/11 01:18 UTC 版)
郡邸長(ぐんていちょう)は、古代の中国の前漢にあった官職である。地方の役人が京師(首都)に滞在するときに使う邸を管理した。郡のための邸を郡邸、諸侯のための邸を国邸といい、あわせて郡国邸といった。
解説
『漢書』百官公卿表によれば、郡国邸ははじめ少府に属し、中頃に中尉に属し、後に大鴻臚に属した[1]。少府から中尉への転属時期については手がかりがない。太初元年(紀元前104年)に中尉は改称して執金吾となり、同年に大行令が改称して大鴻臚ができたので、中尉から大鴻臚への転属は、太初元年でなければならない。武帝によるこの年の官制改革の一部に、郡国邸(郡邸長)の転属があったのだろう。
後漢では廃止され、郡国邸は郎(郎官)が管理することになった[2]。
脚注
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参考文献
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