跳馬の価値点基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 23:53 UTC 版)
価値点はそのまま技の難易度とほぼ直結する。価値点を上げるためには回転数を増やす、ひねりを増やす、体を伸ばすなどがある。たとえばローチェ(前転跳び2回宙返り/3回宙)は価値点6.6だが、これに半ひねりを加えたドラグレスク(前転跳び2回宙返り半ひねり)は7.0となる。また、ツカハラ跳びの場合は価値点3.8だが、屈身(腰は折ったままだが膝を伸ばす)の場合4.0、伸身で行うと4.6となる。これは、技を伸身で実施すると慣性モーメントが大きくなるため角速度が小さくなり、同じ踏み切り力でも回転速度が落ちるからであり、体操競技全般に言えることである。 価値点上では同じでも、跳馬の雄大さを求める性格からか、捻り系の技よりも回転系の技の方が点数が出やすい傾向にある。例えば、伸身カサマツ2回捻り(全体で3回捻る)と前述のドラグレスクではどうしてもドラグレスクの方が点数が出やすい傾向にある。 跳馬が新しい形状になってからは着手する面積が広くなったことによって、ユルチェンコ跳びなどの着手の難しかった技がやり易くなり、相対的に価値点も下げられてしまった。
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