藤城心とは? わかりやすく解説

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藤城心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/28 15:58 UTC 版)

獲得メダル
日本
柔道
グランドスラム
2025 ウランバートル 52kg級
2024 東京 52kg級
2025 パリ 52kg級
アジア選手権
2025 バンコク 52kg級
2024 香港 52kg級

藤城 心(ふじしろ こころ、2001年6月27日 - )は、日本の女子柔道選手である。階級は52kg級。千葉県浦安市出身。富士学苑高校卒業。三井住友海上女子柔道部所属。柔道グランドスラムで銀メダルを通算2個獲得。2025年アジア選手権金メダル[1]

人物

身長159cm。血液型O型。組み手は右組み。得意技は袖釣込腰寝技[2][3]段位は三段(2024年現在[4])。IJF世界ランキングは360ポイント獲得で9位(2025年7月28日現在)[5]

職場は三井住友海上あいおい生命保険人事総務部[1]

「アイドルに憧れる柔道家」を自称し、SNSでロリータファッション姿を投稿することがある[6][7]

経歴

中学校卒業まで

柔道は6歳の時に父親が指導者を勤める浦安市柔道協会で始めた[2][3]。小学校5年の時に全国小学生学年別柔道大会の40kg級準々決勝で福岡県古賀若菜に判定で敗れて5位だった。6年の時には45kg決勝で古賀に有効で敗れた[2]帝京中学校へ進むと、2年の時には全国中学校柔道大会の団体戦でエースである1年先輩の高橋瑠璃とともに活躍して2位となった。マルちゃん杯の団体戦では3位だった[2]。その後浦安市立堀江中学校に転校すると、3年の時には全国中学校柔道大会の52kg級で優勝した[2][3]

高校生時代

憧れていた寝技師として知られる舟久保遥香が在籍していた山梨県富士学苑高校へ進むと、1年の時には全日本カデで3位になった[2][3]全国高校選手権でも3位だった。2年の時には全日本カデの決勝で帝京高校1年の池田海実GSに入ってから相手の指導先取による反則勝ちをして優勝した[2]インターハイでは個人戦、団体戦ともに3回戦で敗れた。全日本ジュニアでは3位だった[8]全国高校選手権の個人戦では決勝で熊本西高校2年の白石響に技ありで敗れて2位だったが、団体戦ではエースで78kg級の黒田亜紀などとともに活躍して優勝した[9]。3年の時には金鷲旗で優勝すると、インターハイの団体戦は出場しなかったがチームは優勝して、女子では2009年の埼玉栄高校以来2校目となる高校団体3冠(全国高校選手権・金鷲旗・インターハイ)を達成した。個人戦では準決勝で修徳高校3年の川田歩実に技ありで敗れて3位にとどまった[10]全日本ジュニアでも決勝で川田に背負投で敗れて2位だった[8]

社会人時代

2020年に舟久保が在籍する三井住友海上女子柔道部の所属となった[2]。2021年の全日本ジュニアでは3位だった[8]。2022年の実業個人選手権では優勝した[11]。2023年の講道館杯では決勝まで進むも、環太平洋大学4年の白石響に指導先取による反則負けを喫して2位だった[12]

シニア国際大会への初出場となった[13]2024年3月のグランドスラム・タシケントでは、準々決勝でフランスのアマンディーヌ・ブシャールに技ありで敗れると、その後の3位決定戦でもモンゴルのルハグバスレン・ソソルバラムに反則負けして5位だった[14]。 4月の体重別では準決勝でコマツの白石に技ありで敗れて3位だった[15]。続くアジア選手権では準々決勝で世界2位であるウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワを技ありで破るも、その後の決勝でUAEのホルロードイ・ビシュレルトに袖釣込腰を仕掛けた際にヘッドダイブとみなされて反則負けとなり2位だった[16]。11月の講道館杯では決勝でパーク24竹内鈴に技ありで敗れて2位だった[17]。12月のグランドスラム・東京では準決勝で竹内を縦四方固で破るも、決勝でJR東日本大森生純に技ありで敗れて2位だった[6][18]

2025年2月のグランドスラム・パリでは決勝まで進むも、大森に反則負けして2位だった[19][20]。4月の体重別では初戦で敗れた[21]。続くアジア選手権では決勝で昨年敗れたホルロードイを有効で破り、国際大会で初優勝した[22][23]。団体戦でも決勝のウズベキスタン戦で技あり勝ちするなどして、チームの優勝に貢献した[24][25]。6月の実業団体では3位だった[26]。7月のグランドスラム・ウランバートルでは決勝で地元モンゴルのミャグマルスレン・ナンディンエルデネを袖釣込腰で破るなどオール一本勝ちしてIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾った[27][28]

戦績

52kg級での戦績

(出典[2]、JudoInside.com)

脚注

  1. ^ a b 藤城 心 (52kg級)”. MS&ADインシュアランスグループホールディングス. 2024年12月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 「柔道全日本強化選手名鑑 2022」近代柔道 ベースボールマガジン社、2022年4月号
  3. ^ a b c d 中学総体女子柔道 52キロ級で優勝 藤城 心さん(15)
  4. ^ 強化選手 藤城 心”. 全日本柔道連盟. 2024年12月29日閲覧。
  5. ^ World ranking list
  6. ^ a b 柔道ロス五輪の新星は「アイドル憧れ」”こったん” ロリータファッション姿投稿で話題「夢や希望与えられたら」 スポーツ報知 2024年12月7日
  7. ^ 藤城心(アイドルに憧れる柔道家) [@JudoYakiimo] (27 December 2024). “今回は3人でロリータ体験してきました🎀”. X(旧Twitter)より2024年12月29日閲覧.
  8. ^ a b c 全日本ジュニア柔道体重別選手権大会
  9. ^ 富士学苑、女子団体戦初V 黒田主将「金鷲旗の高校3冠を目指したい」 スポーツ報知 2019年3月22日
  10. ^ 富士学苑が女子史上2校目の3冠達成…全国高校総体柔道女子団体 スポーツ報知 2019年8月13日
  11. ^ 全日本実業柔道個人選手権大会
  12. ^ 2023年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  13. ^ 小高広樹 (2024年12月31日). “強くてかわいい「畳のアイドル」藤城心、笑顔絶やさず「阿部詩超え」とロス五輪目指す”. 読売新聞. https://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/20241227-OYT1T50063/ 2025年5月23日閲覧。 
  14. ^ Tashkent Grand Slam 2024
  15. ^ 2024年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  16. ^ 中村太樹が優勝 柔道アジア選手権 時事通信 2024年4月20日
  17. ^ 2024年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  18. ^ Tokyo Grand Slam 2024
  19. ^ 大森生純、近藤美月、嘉重春樺が優勝 グランドスラム・パリ/柔道 サンケイスポーツ 2025年2月2日
  20. ^ Paris Grand Slam 2025
  21. ^ 2025年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  22. ^ 中村ら男女4階級でV 柔道アジア選手権 時事通信 2025年4月26日
  23. ^ 【レポート】藤城心が国際大会初優勝、48kg級は吉岡光が制す/アジア柔道選手権2025 女子①(48kg級、52kg級)”. eJudo (2025年5月20日). 2025年5月23日閲覧。
  24. ^ 日本が混合団体で優勝 アジア選手権/柔道 サンケイスポーツ 2025年4月28日
  25. ^ Asian Senior Championships Mixed Teams 2025
  26. ^ 第75回全日本実業柔道団体対抗大会
  27. ^ 白金宏都、近藤美月ら優勝 柔道のGSウランバートル 47NEWS 2025年7月25日
  28. ^ Ulaanbaatar Grand Slam 2025

外部リンク

  • 藤城心 - JudoInside.com のプロフィール(英語)



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