薄命の寵姫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「薄命の寵姫」の解説
教王アル・マハディーは、長兄アル・ハーディーの死後は次子ハールーン・アル・ラシードに跡を継がせるように遺言した。即位したアル・ハーディーはアル・ラシードと母を妬んでいたが、あるとき、ついにマスルールを呼び出し、アル・ラシードの首を斬るように命じる。相談を受けた母ハイズラーン王妃が、アル・ラシードを隠して兄王に真意を問うと、アル・ハーディーが見た夢で、アル・ラシードが彼になりかわって愛妾ガーデルと戯れていたというのである。 王妃の説得で気をとりなおしたアル・ハーディーはガーデルと宴会をはじめるが、そのうちに足に腫れ物ができ、それが破れるとともに命を失ってしまった。その原因は、王妃がアル・ハーディーに飲ませたタマリンド入りのシャーベットの中にあった。 即位したアル・ラシードは、ガーデルらとともに酒宴を開く。ガーデルは、これは昨日兄王が見た光景であると指摘し、詩句をうたうと、突然地に倒れて死んでしまった。
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