臨界点における圧縮率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:17 UTC 版)
「対応状態の法則」の記事における「臨界点における圧縮率」の解説
臨界点における圧縮率 Zc は Z c = P c v c μ R T c {\displaystyle Z_{\mathrm {c} }={\frac {P_{\mathrm {c} }v_{\mathrm {c} }\mu }{RT_{\mathrm {c} }}}} で定義される。Zc は多くの状態方程式によって物質に依存しない定数であると予測されている。たとえばファンデルワールスの状態方程式では 3/8 = 0.375 である。ここで添え字 c は臨界点であることを示し、 Tc: 臨界温度 Pc: 臨界圧力 vc: 臨界点における比体積 R = 8.314 J⋅K−1⋅mol−1: 気体定数 μ: モル質量 である。 いくつかの物質における値を表に示す。 物質Pc/PaTc/Kvc/(m3/kg)ZcH2O 21.817×106 647.3 3.154×10−3 0.23 4He 0.226×106 5.2 14.43×10−3 0.31 He 0.226×106 5.2 14.43×10−3 0.30 H2 1.279×106 33.2 32.3×10−3 0.30 Ne 2.73×106 44.5 2.066×10−3 0.29 N2 3.354×106 126.2 3.2154×10−3 0.29 Ar 4.861×106 150.7 1.883×10−3 0.29 Xe 5.87×106 289.7 0.9049×10−3 0.29 O2 5.014×106 154.8 2.33×10−3 0.291 CO2 7.290×106 304.2 2.17×10−3 0.275 SO2 7.88×106 430.0 1.900×10−3 0.275 CH4 4.58×106 190.7 6.17×10−3 0.285 C3H8 4.21×106 370.0 4.425×10−3 0.267
※この「臨界点における圧縮率」の解説は、「対応状態の法則」の解説の一部です。
「臨界点における圧縮率」を含む「対応状態の法則」の記事については、「対応状態の法則」の概要を参照ください。
- 臨界点における圧縮率のページへのリンク