聖杯伝説
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聖杯伝説(せいはいでんせつ)は、一般には騎士道文学での聖杯(en:Holy Grail)を追い求める物語全般をいう。大半が12・13世紀の中世西ヨーロッパにおいて書かれた[1]。騎士の武勲や恋愛を含み、現在でもヒロイック・ファンタジーの要素として文学や絵画の表現に好んで取り上げられている。内容からキリスト教的背景をもつとされるが、キリスト教の教義の一部とされたことは一度もなく、したがってギリシャ・東ヨーロッパなど正教会が優勢な地域では本項で扱う聖杯伝説は存在しない。
- ^ ミレイユ・セギー(Mirelle Séguy)「罠としてのロマン――『グラアルの物語』の『続篇』群(13世紀)をめぐって ――」(渡邉浩司訳):中央大学仏語仏文学研究会『仏語仏文学研究』52号 2020 39-65頁、特に40頁
- ^ フランスで12世紀まで〔大皿、深皿〕の意味で使われた「グラアル」は、13世紀初めにロベール・ド・ボロンによってキリスト教化された。フィリップ・ヴァルテール『アーサー王神話大事典』〔Philippe Walter, Dictionnaire de mythologie arthurienne. Paris: Imago 2014〕(渡邉浩司・渡邉裕美子訳)原書房 2018 230-232頁参照
- ^ J・キャンベル&B・モイヤーズ『神話の力』ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2019年、410-412頁。
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