第12回札幌記念
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第12回札幌記念 | |
---|---|
開催国 | ![]() |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 札幌競馬場 |
施行年 | 1976年 |
施行日 | 7月11日 |
距離 | ダート2,000m |
格付け | 重賞 |
賞金 | 1着賞金1,700万円 |
出走条件 | サラ系4歳以上 |
負担重量 | ハンデキャップ |
天候 | 曇 |
馬場状態 | 良 |
優勝馬 | グレートセイカン |
優勝騎手 | 郷原洋行(中山・大久保房松厩舎) |
優勝調教師 | 大久保房松(中山) |
優勝馬主 | 鈴木一朗 |
優勝生産者 | 槇本牧場 |
第12回札幌記念(だいじゅうにかいさっぽろきねん)は、1976年7月11日に札幌競馬場で施行された競馬の競走である。
※馬齢は全て旧表記(数え年)にて表記
概要
1976年5月30日の第43回東京優駿(日本ダービー)は、単勝4番人気であったクライムカイザーが優勝し、単勝1番人気に支持されたトウショウボーイは1馬身半差の2着に敗れた[1]。トウショウボーイはその後北海道に戻って短い休養をとったのち、札幌記念に出走することを決定し、クライムカイザー陣営もこれを追うような形で参戦を決めた。前走のダービーの1・2着馬が再戦する構図になったことが評判となり、レース当日は札幌競馬場の入場人員記録となる60,549人が詰めかけた[2]。この記録は当競走から半世紀近く経った2025年7月末の時点においても破られていない[注釈 1]。
当日の単勝オッズで1番人気に支持されたのは、TTGの1頭でお馴染みになっていたトウショウボーイだったが、クライムカイザーは3番人気で、2番人気は6月20日の札幌日経賞(ダート1800m)で大差勝ち[3]したグレートセイカンとなった。レースはグレートセイカンが端を切り、スタートで躓いたことで出遅れたトウショウボーイがこれを後方で見る展開になる。トウショウボーイは3コーナーから追い出しにかかり、直線入口付近ではグレートセイカンとトウショウボーイが他馬をかなり離し、優勝争いはほぼこれら2頭に絞られた。トウショウボーイはグレートセイカンを捉えんと追い込むも、クビ差まで迫ったところがゴールだった。
グレートセイカンは前走に続く連勝で、重賞は初勝利。クライムカイザーは3着だったが、2着のトウショウボーイからは8馬身も離されていた[4]。トウショウボーイは、この出遅れと敗戦が主因となって、池上昌弘が主戦騎手から降ろされたと同時に、以後は引退まで12年間の長期低迷期(暗黒時代)に入ってしまうこととなった。
出走馬・枠順
枠番 | 馬番 | 競走馬名 | 性齢 | 斤量 [kg] |
騎手 | 調教師 | 馬主 | 単勝人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | トクノハルオー | 牡5 | 50 | 柴田利秋 | 石栗龍雄 | 下村得治 | 7 |
2 | 2 | タマモヒカリ | 牡5 | 53 | 久保一秋 | 吉永猛 | タマモ(株) | 8 |
3 | 3 | ハマノクラウド | 牡4 | 53 | 小谷内秀夫 | 戸山為夫 | (株)ホースタジマ | 10 |
4 | 4 | トウショウボーイ | 牡4 | 58 | 池上昌弘 | 保田隆芳 | トウショウ産業(株) | 1 |
5 | 5 | クライムカイザー | 牡4 | 58 | 加賀武見 | 佐藤嘉秋 | (有)三登 | 3 |
6 | 6 | バンブーホマレ | 牡4 | 53 | 佐藤正雄 | 松田正弘 | 竹田辰一 | 9 |
7 | 7 | カバリダナー | 牝5 | 52 | 武邦彦 | 佐藤勝美 | (有)賀張中川牧場 | 6 |
8 | エースコスモ | 牝5 | 51 | 福永洋一 | 大久保正陽 | 河本嘉久蔵 | 5 | |
8 | 9 | ロードカップ | 牡5 | 55 | 川端義雄 | 高橋直 | 川口磐三 | 4 |
10 | グレートセイカン | 牡5 | 57 | 郷原洋行 | 大久保房松 | 鈴木一朗 | 2 |
結果・払戻金
順位表[4]
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | タイム (着差) |
---|---|---|---|---|
1 | 8 | 10 | グレートセイカン | 2:03.4 |
2 | 4 | 4 | トウショウボーイ | クビ |
3 | 5 | 5 | クライムカイザー | 8 |
4 | 2 | 2 | タマモヒカリ | クビ |
5 | 8 | 9 | ロードカップ | 4 |
6 | 3 | 3 | ハマノクラウド | アタマ |
7 | 7 | 8 | エースコスモ | 1 1/2 |
8 | 6 | 6 | バンブーホマレ | 大差 |
9 | 7 | 7 | カバリダナー | 大差 |
10 | 1 | 1 | トクノハルオー | 4 |
払戻金[5]
馬番/枠番 | 金額(円) | |
---|---|---|
単勝 | 10 | 290 |
複勝 | 10 | 120 |
4 | 110 | |
5 | 150 | |
連勝複式 | 4-8 | 250 |
脚注
注釈
出典
- ^ “日本ダービー1976”. 優駿達の蹄跡. 2025年8月17日閲覧。
- ^ a b “札幌競馬場で札幌競馬場HERO展”. 競走馬のふるさと案内所 (2022年8月8日). 2025年8月17日閲覧。
- ^ “グレートセイカン”. 優駿達の蹄跡. 2025年8月17日閲覧。
- ^ a b c “札幌記念1976”. 優駿達の蹄跡. 2025年8月17日閲覧。
- ^ “札幌記念 レース結果 | 1976年7月11日 札幌8R”. netkeiba. 2025年8月17日閲覧。
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