窪田登司
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 12:43 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動窪田 登司(くぼた たかし、1940年 - )は、オーディオ評論家、科学技術ライター。岡山県岡山市出身[1]。「窪田式」アンプの開発者。1993年以降、マイケルソン・モーレーの実験[2]には解析ミスがあり[3]、その帰結として特に一般相対性理論が間違っている、とする論を主張している。実験事実や科学史の誤認があると批判されることが多い。
経歴
1964年に東京電機大学電気通信工学科を卒業し、1972年NHK出版「電波科学」誌で評論家としての活動を始めた[1]。
オーディオアンプの製作に関する記事をオーディオ雑誌に執筆している。ディスクリートのオーディオアンプ回路を設計・発表しており、「窪田式アンプ」と呼ばれている。
1993年に、アインシュタインの相対性理論に疑義を表明する記事をエレクトロニクスライフ誌に発表。以後、関連書籍の上梓やウェブページなどを通して、相対論は間違っている、とする論を主張している。なかでもブラッドリーの光行差の現象に対して相対論とは異なる理論展開をしている。2017年まで東京の音響芸術専門学校の講師を長く務めていたが、健康上の都合で退任し、その後は学校経営の評議員となっている。
「相対性理論は間違っている」論(相間論)
19世紀以前においては、光は、個体でも液体でも気体でもなく、それらの性質をいくつかずつ持ちあらゆる空間を満たすエーテル(aether)によって伝搬される波動現象であると考えられていた。特に、ジェームズ・クラーク・マックスウェルが光の正体が電磁波であると突き止めてからは[4]、電磁気学はエーテルという流体の織りなす力学なのではないかと考えられるようになった。つまり、エーテルというものが実際に存在すれば電磁気学は流体力学に帰着することになる、と予想された[5]。
元海軍少尉であるアメリカ人のアルバート・マイケルソンは、このエーテルの存在を立証するエーテルの動きを観察する実験に興味を持ち、1881年から実験をはじめ、途中エドワード・モーリーの協力を得て、1887年に有名なマイケルソン・モーリーの実験を行ったが[6]、その結果はエーテルの存在に対して否定的なものであった。実験結果を受けて、ヘンドリック・ローレンツ[7]は運動する物体はその速さに応じて収縮する(ローレンツ収縮)という仮設を提示して電磁気学の完成を導こうとしたが、1905年にドイツ人のアルバート・アインスタインが『運動物体の電気力学について(Zur Electrodynamik bewegter Körper)』においてローレンツ変換を簡単に導き、磁場と電場を統一するにあたって光エーテルの存在は不要であると提案すると、ローレンツではなくアインシュタインの主張が認められるようになった。それら結果を信じれば、エーテルというものは存在せず、電磁気学は流体力学の一種ではない決定的に異なる性質をもつ現象の理論であると考えざるをえなくなった[8]。
このような一般に知られる特殊相対性理論の通説に対して、間違いがあると主張するのが窪田の「相対論は間違っている」論(相間論)である。特にアメリカ人のアルバート・マイケルソンを中心とするマイケルソン・モーリーの実験には解析ミスがあるという主張からなる。
- 窪田の関係式 c' = c - Vcosθ
マイケルソン・モーリーの実験においては、右図のような光源と望遠鏡、反射鏡、ハーフミラーからなる装置を用いる。光源から出た光はハーフミラーAを通過して鏡Bで反射して戻り、Aで反射して望遠鏡Tにいく光と、もう一つハーフミラーAから鏡Cの方に行き、Cで反射して戻って望遠鏡Tに入る光と二つの経路をとるようになっている。
今、地球の動きの速さを v 、地球の動きに対して並行な光の経路を AB 、垂直な光の経路を AC とする。AB 間を光が往復する時間を t1、AC 間を光が往復する時間を t2 とすると、
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