空虚を満たそう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 13:27 UTC 版)
したがって、この退屈という空虚から目を背けることなく、空虚を満たすべきなのである。パスカルにとって、無限の空虚としてのこの退屈の経験は必然的なものであり、この空虚を埋めてくれるのは、信仰の神という無限の存在によってのみである。とはいえ正解は一つではない。さまざまな解答がありうるが、どの解答がよいか判断するよりも、それぞれの解答のもつ意味を知ることが大切である。すなわち、単に退屈から逃れるための気晴らしをしているにすぎないのか、それとも退屈の反復によって退屈をみずから引き受けているのかが鍵を握っているのである。
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