種類・西陣爪掻本綴織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 01:30 UTC 版)
爪掻本綴織は、ジャガード織機を使用せず、西陣織で最も歴史のある綴機(つづればた)を使用して織る。文様は必要な部分の経糸を杼ですくい緯糸を爪で掻き寄せて織り上げる爪掻という技法を用いる。爪掻本綴織は格が高く、格調高い吉祥文様の帯は一重太鼓で礼装に着用できる。爪綴、本綴とも呼ばれる。この技のため爪掻本綴織の職人は爪をヤスリで刻み目をつけている。手間はかかるが非常に繊細な模様を織ることができ、はつり目と呼ばれる隙間ができること、表裏が同じ文様になるのが特徴である。ジャガード織機を使用する手織つづれ、紋つづれとは異なる綴織である。西陣爪掻本綴織は経済産業大臣指定伝統的工芸品。
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