硝酸塩素
硝酸塩素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/07 09:56 UTC 版)
硝酸塩素 | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 14545-72-3 |
特性 | |
化学式 | ClNO3 |
モル質量 | 97.46 g/mol |
外観 | 赤色?の気体 |
危険性 | |
EU分類 | 毒性(T), 腐食性(C) |
NFPA 704 | |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
硝酸塩素(しょうさんえんそ、Chlorine nitrate)は、成層圏に存在する重要な大気ガスの一つ。オゾン減少に関与する塩素の大気降下物である。
成層圏に存在する塩素の大部分は硝酸塩素と塩化水素の形で存在するが両方とも通常の状態では不活性な物質である。しかし、固体や液体が存在すると塩化水素と反応して塩素と硝酸に分解する。
- ClNO3 + HCl → Cl2 + HNO3
ここで生成した塩素は強力な紫外線によって容易に塩素ラジカルに分解され、オゾンを酸素に分解する。
- Cl・ + O3 → ClO・ + O2
- ClO・ + [O] → Cl・ + O2
関連項目
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硝酸塩素と同じ種類の言葉
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