直交化された平面波とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 直交化された平面波の意味・解説 

直交化された平面波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/11/22 09:36 UTC 版)

原子において、内殻電子の波動関数はポテンシャルの影響を強く受けるため激しく変化する。このため、波動関数は原子軌道を基底関数として記述するのが適当であるが、価電子部分はポテンシャルの影響が内殻よりずっと弱いので波動関数の変化は、格子間領域で緩やかとなる。従って価電子部分の波動関数は平面波を基底関数として記述するのが適当である。
この時、価電子部分を記述する平面波基底は、内殻電子の波動関数と直交する必要があり、直交するようにしたものを直交化された平面波:Orthogonalized plane wave, OPW)と言う。これを使って電子状態を求める方法を直交化された平面波による方法(OPW法)と言う。

この手法は展開すべき平面波の数を減らすことができるが、基底関数の形は複雑になるため、現在バンド計算にはあまり用いられない。

関連記事




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「直交化された平面波」の関連用語

直交化された平面波のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



直交化された平面波のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの直交化された平面波 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS