百塩茶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 02:18 UTC 版)
百塩茶(ももしおちゃ)とは、何回も染重ねた濃い赤紫褐色のことである。百入茶とも表記する。チョコレート色に近い色とされている。 「百」は回数の多いこと、「入(しお)」もしくは「塩」は浸染を意味しており、染液に浸すことに由来する色名である。文化8年(1811年)に編纂された『染物重宝記』には茶色の仲間として「こげちゃ」「くりかは茶」と共に「ももしほ茶」が挙げられ、また茶に紛らわしき名として「ようかん色というのは、ももしほ茶の事也」と記されている。 羊羹色と同じとする説もあるが、前述のように百塩茶は深い褐色にわざわざ染めることにより、市場できちんとした値打ちのある染色品につけられた色名である。そのため、百塩茶と羊羹色は近似色ではあるが、正反対の意味合いを成す。
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