田中大将事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 00:43 UTC 版)
大正5年(1916年)3月4日の衆議院本会議では、田中義一政友会総裁をめぐる300万円事件と機密費事件が暴露された。この年1月には、田中総裁にたいして48万円の支払い請求の訴訟がおこされた。政友会入りに先立って田中から300万円調達の依頼をうけ、これを神戸の金貸し乾新兵衛から引き出すことに成功したという佐藤繁吉が、約束の報酬の支払いを請求した。これが憲政会の中野正剛が提出した緊急動議で、いわゆる「田中大将事件」である。田中総裁に300万円の政治資金を用立てた町の金融業者として、乾新兵衛は世間の注目を浴びた。
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