無施肥無農薬栽培とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 産業 > 農業 > 栽培 > 無施肥無農薬栽培の意味・解説 

無施肥無農薬栽培

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/29 10:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

無施肥無農薬栽培(むせひむのうやくさいばい)とは、肥料農薬を用いず、土本来の力を引き出す栽培法・農法

概要

無施肥無農薬栽培では肥料や堆肥、農薬を用いず、残渣も極力取り除く。土の湿気を保つなどの目的でを敷くなどの工夫はするが、この場合でも藁は腐る前に回収する。継続的に行うことで、肥料・農薬で汚染されていた土本来の性能を蘇らせるとされている。2020年現在、無施肥無農薬栽培調査研究会による研究が行なわれている。

継続性

無施肥無農薬栽培では、他の農法から転換する事がほとんどであるため、以前の農法における肥料農薬をどれだけ排除出来るかが重要視される。そのため開始してから何年続けていたかが、個々の農場におけるステータスの1つとなる。無施肥無農薬栽培調査研究会では、3年目まで、4年めから10年目、11年目以降と3段階にランク付けを行っている。[1]

肥料や農薬を用いた場合、何年も安定した収量を得るには継続して肥料・農薬を用いなければならないが、無施肥無農薬栽培においてはその必要はないとされる。肥料・農薬を用いた農法に比べて収量が落ちることがほとんどであるが、続けるうちにある程度V字回復し、収量は一定レベルで安定してくるため、肥料・農薬にかかるコストを抑えられることが知られている。[2]

作業効率

無施肥無農薬栽培では肥料や農薬を用いないため、雑草や虫は比較的減少する。特に長年継続した農場では、雑草は生えても微々たるものである。しかし無施肥無農薬栽培に転換直後は雑草が非常に生え、それら全てを機械または手作業といった薬剤を用いない方法で除去する必要がある。[3]

脚注

  1. ^ 認証事業の流れ |” (日本語). 2020年8月6日閲覧。
  2. ^ 無施肥無農薬栽培法の実施例と実験事例集”. 2020年8月6日閲覧。
  3. ^ 栗東試験水田について |” (日本語). 2020年8月6日閲覧。

外部リンク





無施肥無農薬栽培と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「無施肥無農薬栽培」の関連用語

無施肥無農薬栽培のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



無施肥無農薬栽培のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの無施肥無農薬栽培 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS