池田1号墳 (多治見市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 池田1号墳 (多治見市)の意味・解説 

池田1号墳 (多治見市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 01:41 UTC 版)

池田1号墳

墳丘・石室開口部
別名 池田1号古墳
所在地 岐阜県多治見市池田町10丁目61番地1(喜多緑地公園内)
位置 北緯35度19分59.12秒 東経137度6分2.22秒 / 北緯35.3330889度 東経137.1006167度 / 35.3330889; 137.1006167座標: 北緯35度19分59.12秒 東経137度6分2.22秒 / 北緯35.3330889度 東経137.1006167度 / 35.3330889; 137.1006167
形状 円墳
規模 直径14m
埋葬施設 両袖式横穴式石室
のち竪穴系横口式石室
出土品 耳環・鉄製品・須恵器
築造時期 6世紀
史跡 多治見市指定史跡「池田1号古墳」
地図
池田1号墳
テンプレートを表示

池田1号墳(いけだいちごうふん、池田1号古墳)は、岐阜県多治見市池田町にある古墳。形状は円墳。多治見市指定史跡に指定されている(指定名称は「池田1号古墳」)。

概要

岐阜県東部、土岐川支流の辛沢川北岸において、辛沢川が開いた谷を望む丘陵尾根突端部(標高約135メートル)に築造された古墳である[1]2002-2003年度(平成14-15年度)に発掘調査が実施されている。

墳形は円形で、直径約14メートルを測る[1]。埋葬施設は横穴式石室で、南西方向に開口する。当初は両袖式横穴式石室として構築され、のちに竪穴系横口式石室へと改変された珍しい例(東海地方では報告なし)として注目される。石室内の調査では、副葬品として耳環・鉄製品(刀子・鉄鏃など)・須恵器(高坏・長頸壺・短頸壺・𤭯など)が検出されている[1]。築造時期は古墳時代後期の6世紀末頃で、7世紀前半頃に石室の改変がなされたのち、7世紀後半頃まで4・5回の追葬が想定される[1]

古墳域は2005年(平成17年)に多治見市指定史跡に指定されている。現在では史跡整備のうえで公開されている。

遺跡歴

  • 2002-2003年度(平成14-15年度)、喜多緑地公園整備に伴う発掘調査(多治見市文化財保護センター、2004年に報告)。
  • 2004年度(平成16年度)、保存整備工事。
  • 2005年(平成17年)8月26日、多治見市指定史跡に指定。

埋葬施設

石室俯瞰図
石室展開図

埋葬施設としては横穴式石室が構築されており、南西方向に開口する。当初は両袖式横穴式石室として構築されたが、のちに竪穴系横口式石室へと改変されたとみられる。当初の両袖式横穴式石室の規模は、玄室長さ3.9メートル・幅1.6メートル、羨道長さ約4メートルを測る。この当初石室から、玄室の床面を数十センチメートルかさ上げするとともに、玄室の開口部を狭めて板石を立てて閉塞することで、開口部から玄室にかけて1段下がる構造へと改変されている[1]

調査時点では石室の天井石は失われていたが、保存整備では側壁の一部と天井石を補うとともに、玄室は築造当初、羨道は改変後の状態に復元されている[1]

文化財

多治見市指定文化財

  • 史跡
    • 池田1号古墳 - 2005年(平成17年)8月26日指定。

脚注

  1. ^ a b c d e f 史跡説明板。

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

  • 史跡説明板(多治見市教育委員会、2005年設置)

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 『池田1号古墳 -喜多緑地公園整備事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書-』多治見市教育委員会〈多治見市埋蔵文化財発掘調査報告書第74号〉、2004年。 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  池田1号墳 (多治見市)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「池田1号墳 (多治見市)」の関連用語

池田1号墳 (多治見市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



池田1号墳 (多治見市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの池田1号墳 (多治見市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS