横浜市鶴見区マンション敷地内殺人事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/29 02:25 UTC 版)
横浜市鶴見区マンション敷地内殺人事件 | |
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場所 | ![]() |
日付 | 2023年6月29日 午前10時17分頃(日本標準時) |
攻撃側人数 | 1人 |
武器 | ナイフ |
死亡者 | 1人 |
被害者 | 18歳の女性T |
犯人 | 22歳の男I |
容疑 | 殺人罪 |
横浜市鶴見区マンション敷地内殺人事件(よこはましつるみくまんしょんしきちないさつじんじけん)は、2023年6月29日午前10時17分頃[1]に神奈川県横浜市鶴見区東寺尾中台のマンション敷地内にて血だらけに倒れている18歳の女性Tが発見されたことで発覚した殺人事件[2][3]。
横浜地検は2023年7月20日、殺人のほか窃盗や横領、住居侵入など五つの罪で起訴した。横浜地裁は裁判員裁判で2024年6月21日、懲役18年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。[4][5]
概要
2023年6月29日午前10時17分頃[1]、横浜市鶴見区東寺尾中台にあるマンション敷地内の駐車場で元子役[6]の大学1年生の女性T(当時18歳)が血だらけで倒れていると女性Tの母親が通報した。女性Tは搬送先の病院で死亡が確認された。
発見から10分も経たない10時26分に自称会社員の男I(当時22歳)が自首し、逮捕された[1]。女性Tが家から出てくるところを待ち伏せして刃物で刺殺したという[1]。男Iは事件直前に合鍵を使用して女性Tが寝ている自宅に侵入し、追い出されていた[1][7]。
男IはDV気質のニートで、女性Tにしつこくつきまとい、「オマエ、俺と別れたら知らねえからな」などと脅していた[6]。神奈川県警察は女性Tから4回通報を受けていたが、事件を防ぐことができなかった[7][8]。また、ネット上では女性Tを非難するなどの誹謗中傷も発生した[1]。
裁判長は判決理由で「被害者が抵抗する間もなく一方的に刺したことは、強固な殺意に基づく」と指摘。「18歳の娘を突如失った両親の精神的苦痛は甚大だ」と述べた。判決によると、2023年6月29日、盗んだ包丁で首や胸などを4回刺して殺害した。[4]
脚注
- ^ a b c d e f “横浜市鶴見区で18歳女子大学生殺人事件 20代男逮捕【詳しく】 | NHK”. NHK横浜. 日本放送協会. 2023年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月18日閲覧。
- ^ “横浜のマンションで10代女性刺され死亡 容疑で男を逮捕”. カナロコ by 神奈川新聞. 神奈川新聞. 2023年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月18日閲覧。
- ^ “横浜で18歳女性刺され死亡 20代男が「待って刺した」と出頭”. 産経ニュース. 産経新聞 (2023年6月29日). 2023年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月18日閲覧。
- ^ a b 産経新聞 (2024年6月21日). “女子大学生刺殺で元交際相手の23歳男に懲役18年 「強固な殺意に基づく」横浜地裁”. 産経新聞:産経ニュース. 2025年6月29日閲覧。
- ^ “横浜・女子大生殺害から2年 被害者の母「ごちゃ混ぜになって自分が分からない」今も感情揺れ、当てはまる言葉なく(カナロコ by 神奈川新聞)”. Yahoo!ニュース. 2025年6月29日閲覧。
- ^ a b “【横浜・18歳女子大生殺人】「オマエ、俺と別れたら知らねえからな」子役女優としても活躍した被害女性は警察に4度相談。SNSのアカウントを何度変えてもつきまとわれ…容疑者のニート男はヒモ状態だった…”. Yahoo!ニュース. 2023年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月18日閲覧。
- ^ a b 米田怜央; 森田真奈子. “なくした鍵が使われたか 横浜・鶴見の大学生刺殺 4回の通報でも事件を防げなかったのは…:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月18日閲覧。
- ^ “横浜女性殺害、容疑者は執拗に復縁迫った…一時止まっても「3年間はエスカレートの危険性」”. 読売新聞オンライン (2023年7月6日). 2023年10月29日閲覧。
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