桑原三郎とは? わかりやすく解説

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桑原三郎

桑原三郎の俳句

いぢめ尽せし弁当箱よながむしよ
さるすべり穴より顔の見えゐたる
たけなはの春や昔の歯磨粉
でで虫は戦場のにほひ花の匂ひ
にんげんの煙は吹かれ梅の家
またの世に坂あらば背を押しゆかむ
一日よ虻とは知らず飛んでゐる
一歩きしてわが心中に桜の木
仰向いて水飲む昼やわれも秋
体内におくのほそ道あり涼し
倒れしは一生涯のガラス板
八月や日本は赤く草強し
唇も肉なれば尊し桃の花
地を踏まず立つ足多き日永かな
地芝居のポスターに雨横なぐり
姉白く刈田に届く夕日かな
山中や生き存へて蟬の穴
山梔子や都を遠く女学校
山赤くひだるき草と歩くなり
幾秋を後込む父よ火縄銃
弟よ一銭玉を摺り写し
思ひゐる大和は青し百千鳥
戦前は戦後長夜の油差
昔から太陽はあり葱畑
春は近しと家中に抽斗あり
春やああ一日分の髭の伸び
春や武蔵の坐り仏も見尽せり
暗闇をたぐれば藁か村祭
東京の殴られ強き男かな
校庭に十薬茂るわが戦後
極楽も陸続きなる麦埃
死んでから先が永さう冬ざくら
泣きに来る泳がぬ母と水鳥と
海なしの高麗や穂麦を漕ぎて行く
犬と見る人類全盛時の桜
狭い日本寒さに弱い犬連れて
生きてせつなし菜を喰ひては紅き母
生き急ぎては塩舐むる祭の日
立ち疲れせし栗の木よ恋人よ
腹這へば田水は熱く父やさし
色白き死顔を置く春の家
芋洗ふ猿よ日暮は淋しいぞ
行く人は必ずまがり秋の暮
赭土を殺し亥の子の遊びせむ
長生きの象を洗ひぬ天の川
雁や地下道を出るあたま一つ
頭痩せて雨に打たるる秋の山
風下に歯弱きわれと阿呆鳥
鳩尾のうへに心臓寒椿
麦こがし人に遅れず笑ふなり
 




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