柏太刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/21 23:56 UTC 版)
柏太刀(かしわだち)は、南北朝時代に作られたとされる日本刀(脇差)の一種で長大な、日光二荒山神社の神刀のことである。日本の重要文化財に指定されており、日光二荒山神社中宮祠の宝物館に公開されている。
特徴 [1]
- 長さ:5尺6分(135.3cm)
- 反り:1分1厘(3.2cm)
- 元幅:1分1厘(3.4cm)
- 先幅:8分9厘(2.7cm)
- 鋒長さ:2寸2分4厘(6.8cm)
- 茎長さ:1尺7寸9分(54.3cm)
- 総長:6尺2分6厘(189.6cm)
特徴
- 佩表に長銘が記されている。『日光山奉納新宮御宝前□□□小田平塚入道』とあり、小田平塚入道は常陸国の戦国大名の重臣平塚自省と思われる。
- 柏太刀の号の由来は、この太刀が柏の葉で包んだ柏餅を食べる習慣のある、五月の端午の節句に奉納されたからという。柏の葉は落葉樹であるが、新芽が育つまで葉が落ちないことから、子孫繁栄に繋がる縁起の良いものとされ、刀装具の太刀金具等の意匠としても用いられている。
脚注
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