林公一 (精神科医)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/11/17 10:32 UTC 版)
はやし きみかず
林 公一 |
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職業 | 精神科医(自称) |
著名な実績 | 1997年よりインターネット上で精神疾患についての質疑応答を実施。精神疾患関連の著書多数。 |
補足
本名不明(ペンネームの可能性あり)。医師としての経歴は非公開
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林公一(はやし きみかず[1]、生年月日不明)は、日本の自称精神科医・医学博士[2]。後述の通り、医師を自称しているが、経歴は一切公開されていない。
略歴
1997年4月16日開設の個人サイト「Dr 林のこころと脳の相談室」上にて、精神科医の立場から精神疾患に関する読者からの質問に答えるコーナー「精神科Q&A」を運営している事で知られる他、1999年からは精神疾患に関する複数の著書を上梓している。
なお、「林公一」という名前は本名ではなく、ペンネームである可能性が高い。林は、「林公一」名義での活動は林の個人サイトと本と雑誌だけであると明言しており[3]、サイトがクリニックの宣伝要素になることを避けるためとして[2]、実際の診療場所や、医師としての経歴などについては一切公表していない[註 1]。
主張・発言
- 電気痙攣療法
- 2001年7月、『朝日新聞』が東京都立松沢病院の電気痙攣療法を批判的に報じた際には、その記事に対して反論している[4]。そのなかで、「この新聞記事は、けいれんを起こさせる方法は悪い方法であるという論調で書かれていましたが、それは大きな誤りです。これを書いた記者は、全くの勉強不足か、あるいは精神医療に対する悪意を持っていることが推測されます」[5]と指摘している。
著書一覧
- 大人になったのび太少年 (宝島社、1999年)
- 大人になった矢吹ジョー (宝島社、2001年)
- うつ病の相談室 (保健同人社、2003年)
- 統合失調症 ─患者・家族を支えた実例集─ (保健同人社、2007年)
- 境界性パーソナリティ障害 ─患者・家族を支えた実例集─ (保健同人社、2007年)
- 躁うつ病 ─患者・家族を支えた実例集─ (保健同人社、2009年)
- それは「うつ病」ではありません! (宝島社新書、2009年)
- うつ病 ─患者・家族を支えた実例集─ (保健同人社、2009年)
- サイコバブル社会 ─膨張し融解する心の病─ (技術評論社、2010年)
- 擬態うつ病 / 新型うつ病 実例からみる対応法 (保健同人社、2011年)
- 名作マンガで精神医学 (中外医学社 2012年)
- 統合失調症という事実 (保健同人社 2013年)
註釈
- ^ 厚生労働省の医師等資格確認検索システムによると、2013年現在、林公一という医師が1名いることを確認できる。ただし、これは前述の理由から、関門医療センターに勤務する同姓同名の産婦人科医のことであると考えられる。
脚注
- ^ “精神科Q&Aに質問される方へ”. Dr 林のこころと脳の相談室. 林公一. 2013年11月1日閲覧。
- ^ a b “統合失調症という事実 (ケースファイルで知る)”. Amazon.co.jp. 2013年11月1日閲覧。
- ^ “【0409】往診ありがとうございました”. Dr 林のこころと脳の相談室. 林公一. 2013年11月1日閲覧。
- ^ 吉村夕里「精神医療論争――電気ショックをめぐる攻防」 (pdf) 、『コア・エシックス』第3巻、立命館大学、2007年、 386頁。
- ^ 林公一. “【0086】ある都立病院の電気けいれん療法” (日本語). Dr林のこころと脳の相談室. 林公一. 2013年11月4日閲覧。
外部リンク
- Dr 林のこころと脳の相談室(公式サイト)
- 林公一 (精神科医)のページへのリンク