林下寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/23 01:20 UTC 版)
所在地 | 徳島県三好郡東みよし町中庄2271 |
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山号 | 宝光山 |
宗派 | 真言宗御室派 |
本尊 | 文殊菩薩 |
創建年 | 不詳 |
正式名 | 宝光山 文殊院 林下寺 |
札所等 | 阿波西国三十三観音霊場10番札所 |
法人番号 | 1480005005631 |
林下寺(りんかじ)は、徳島県東みよし町にある真言宗御室派の寺院[1]。山号は宝光山。本尊は文殊菩薩。阿波西国三十三観音霊場10番札所。
歴史
創建年は不詳。京都にある仁和寺の末寺として創建し、天正年間(1573年-1592年)に長宗我部元親の兵火で堂宇など焼失。その後、再建された[2]。
性の守護神として知られるお花大権現を祀っており、「お花はん」と呼ばれている[3]。境内には、木彫りや石で出来た男性のシンボルがいたる所に置かれており、元禄時代にこの地から播州へ嫁いだお花という姫の伝承が残されている[4]。
お花大権現
江戸時代にこのあたりで生まれたお花という女性を奉ったもので、津山城・森藩の家老である原十兵衛に嫁ぐが、側室たちに嫉妬され、お花はしめ殺されてしまう[5]。
その後、城内で怪奇現象が相次ぐぎ、ある夜、十兵衛の枕元に立ったお花姫が、性の妬みで殺されてしまった自分が今後は性の御仏となることを語ったため、城内に祠を作り、お花姫の霊を供養した。そしてその祠がお花の出生地である林下寺の境内に移され、性の御仏として信仰された[5]。
また岡山県津山市の徳守神社にはお花を祀るお花宮が鎮座している。
交通
- JR徳島線「江口駅」より徒歩で約10分。
- 徳島自動車道「美馬インターチェンジ」より車で約15分。
脚注
- ^ “林下寺”. 八百万の神. 2021年4月6日閲覧。
- ^ 1924年『三好郡志』
- ^ “林下寺”. じゃらん. 2021年4月6日閲覧。
- ^ “性のお悩みから子宝まで、性の神様が全て解決!徳島にある「林下寺」のお花さん”. tripnote. 2021年4月6日閲覧。
- ^ a b “東みよし町の文化財 林下寺(お花大権現)”. 東みよし町. 2023年1月22日閲覧。
外部リンク
- 東みよし町の文化財 林下寺(お花大権現) - 東みよし町
- 林下寺 - 八百万の神
- 林下寺のページへのリンク