松田靖彦とは? わかりやすく解説

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松田靖彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 14:07 UTC 版)

松田 靖彦
生誕 1913年7月26日
日本 静岡県五和村
死没 (1979-12-24) 1979年12月24日(66歳没)
日本 東京都調布市
所属組織  大日本帝国陸軍
警察予備隊
保安隊
陸上自衛隊
軍歴 1934 - 1945(日本陸軍)
1951 - 1952(予備隊)
1952 - 1954(保安隊)
1954 - 1960?(陸自)
最終階級 陸軍少佐(日本陸軍)
2等陸佐(陸自)
除隊後 民間企業監査
墓所 多磨霊園
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松田 靖彦(まつだ やすひこ、1913年大正2年〉7月26日 - 1979年昭和54年〉12月24日)は、日本の元陸軍軍人及び陸上自衛官。最終階級は少佐、2等陸佐。第3代秋田駐屯地司令、第3代山梨地方連絡部長を務めた。

経歴

静岡県五和村出身。陸軍中将松田巻平の長男。1934年3月17日、予科卒業(12期、第2中隊第5区隊[1]歩兵第79連隊に配属され[2]、本科48期卒(第2中隊第3区隊[3])。日中戦争に従軍し、本部作戦主任[4]を経て1939年6月、第1大隊第1中隊長[5]

中隊長在任中の部下にのち韓国陸軍大将・駐日大使の崔慶禄がおり、士官学校への入学を推薦したほか、演習を視察で訪れた小野武雄大佐とも引き合わせた[6]

予備士官学校中隊長を経て、郷里静岡で編成された第143師団(長:鈴木貞次中将)参謀として終戦を迎える。

戦後は公職追放を経て警察予備隊に参加。1951年(昭和26年)10月1日、二等警察正昇進[7]と同時に第5連隊第1大隊長として新設の青森駐屯地に赴任。同連隊第2大隊長に転じ、秋田駐屯地司令を兼任。陸上自衛隊富士学校普通部教務課長、山梨地方連絡部長を経て1960年7月に第17普通科連隊副連隊長に転じる。

退官後は東京スターライト販売監査。

晩年は心臓病を患っており、1979年昭和54年)12月24日午後11時ごろ、調布市の自宅にて入浴中に脳溢血で急死。高血圧を患っていた妻も介抱後医者を呼んで間もなく心臓ショックで死亡[8]。 玉川斎場で行われた葬儀では三笠宮より供花が送られた[8]

義理の弟は陸士同期の鋳方鉄策少佐(終戦時航空本部附)[8]

出典

  1. ^ 陸軍士官学校予科第十二期生卒業記念写真帖
  2. ^ 官報 1936年07月13日
  3. ^ 任官四十五周年記念会誌”. 昭和館デジタルアーカイブ. 2025年3月31日閲覧。
  4. ^ 歩79 1984, p. 213.
  5. ^ 歩79 1984, p. 201.
  6. ^ 歩79 1984, p. 479.
  7. ^ 官報 1951年11月08日
  8. ^ a b c 西郷従宏「松田靖彦君および妻園子様相ついで急逝」『偕行』第350巻、偕行社、55頁、1980年2月。NDLJP:11435432/28 

参考文献

  • 秋田魁新報社 編 編『秋田魁年鑑 1956年版』秋田魁新報社、1956年。NDLJP:2980630/154 
  • 歩兵第七十九聯隊史編集委員会 編 編『歩兵第七十九聯隊史 : 朝第二〇五四部隊・朝鮮第二十三部隊』1984年10月。NDLJP:12284503 
軍職
先代
甲斐寿一
秋田駐屯地司令
第3代:1954年4月 - 1956年11月
次代
伊集院豊
先代
堀喜平
山梨地方連絡部長
第3代:1959年8月1日 - 1960年7月31日
次代
松本実



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